中国が米の対台湾武器売却に反発


CNN台湾によると、米国と台湾は18日までに、総額111億ドル(約1兆7000億円)規模に上る武器売却パッケージを発表した。完了すれば、米国による台湾への武器売却で過去最大規模になる。

合意には8品目の購入が盛り込まれ、高機動ロケット砲システムHIMARSや対戦車ミサイル、徘徊型自爆ドローン、榴弾砲、軍用ソフトウエア、その他の装備品の部品をカバーする内容になっている。

HIMARS (High Mobility Artillery Rocket System,)は、長射程の阻止砲撃用としてアメリカ陸軍が開発した装輪式自走多連装ロケット砲で、今回の一連の武器の中では最も高価だろう。

対戦車ミサイルの主目標は戦車などの装甲戦闘車両であるが、建築物や野戦築城、さらには低空を飛行するヘリコプターへの攻撃能力も備える。代表的なものはFGM-148 ジャベリンで、ウクライナ侵攻ではアメリカから供与されたジャベリンが多数使用され、ロシア陸軍の戦車・装甲車などの装甲戦闘車両に対して多大な戦果を挙げている。

米国が台湾に売却する徘徊型自爆ドローンは米国・エアロバイロンメント社の「スイッチブレード300」とアンドゥリル・インダストリーズ社の「アルティウス600」と言われているが、 スイッチブレード300 は複雑な電子戦での能力が不十分で、米軍では今年から採用を中止している。

米国はこのタイプのドローンについては後発で、上記のような新興企業のどう見ても未完成なものしかないようだ。この分野ではイスラエル、イランという中東勢が強いのは最も必要性が高いからだろう。

そしてハイテク兵器が増えている現状でも、やはり最後は大砲による陸戦という事で、米軍の主力榴弾砲M777 155mmで、性能そのものは平凡だが、中型ヘリコプターでも機外吊り下げ輸送が可能なほどの軽量さを特色としている。

さて、これらの売却については、当然ながら中国が激しく反発している。「米国‌は約束を繰り返し反故にし​、台湾独立を⁠助長・支持しており、最終的に自ら火傷を負うことになる」と警告し、中国人民解放軍は訓練と即応態‌勢を一段と強化し、国家主権と領土の一体性を‌守るため断固たる措置を講じ、『台湾独立』分裂行‍為や‍外部勢力の干渉を断固阻止する」と‌強調した。

ふーん、それで『断固たる措置』って何かというと‥‥それには触れていなかった。

また、ポンコツ空母でうろついたり、一度出撃するとオーバーホールが必要なジェット戦闘機で威嚇でもするのかねぇ。