戦略国際研究所の中国台湾武力侵攻シミュレーション結果で中国惨敗


米シンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)が2023年1月、中国による台湾への軍事侵攻をシミュレーションした図上演習の結果を公表した。シナリオ作成で、中国の侵攻の成否を決めると考えられる計24の要素(変数)を設定した。

その結果は、中国は24通りの侵攻シナリオのうちほぼすべてにおいて台湾の制圧に失敗しているが、そのなかで唯一制圧に成功したシナリオの前提状況は「日本が米国に対して、在日米軍基地の使用を認めない」というものだった。

高市首相が、中国が台湾に武力攻撃を行い台湾支援の米軍に対しても武力行使した場合は「存立危機事態」になり得ると答弁したことは、台湾有事には集団的自衛権を行使し、自衛隊に防衛出動を命じることが可能であるとの見解である。 これにより中国は台湾の武力侵攻は出来ないという事になり、何が何でも高市政権を倒そうとした、というのが今の中国の異常な行動の理由と思えば辻褄が合う。

中国は日本が大量の中距離ミサイルを用いて、「米国や台湾を支援しなければ、日本を攻撃することはない」といった心理的脅しや物理的妨害を仕掛けることにより、日本を台湾防衛戦線から脱落させることができれば、中国は米国の戦力投射基盤をグアムやハワイまで後退させ、台湾周辺における作戦環境を決定的に有利な形に変えることができる、と必死になっているのだが、その脅しに高市政権は全く動じないどころか、強烈に反撃してきたことで、習近平は完敗状態になってしまったという事になる。

それほどまでに追い込まれた習近平は、トランプ大統領に電話して助けを求めたが、そんな話に載る筈もなく、世界中に赤っ恥を晒すことになった、という事だろう。