BBCのドラマで汚職警察官に対して、摘発されれば変質者や小児性愛者と同じ刑務所に送られるというセリフがあった。これは一体何を意味するのだろうか、という事で、この手の質問は生成AIに聞くのが一番だ。
結論は‥‥
イギリスでは「警察官の汚職(corruption)」は非常に重い社会的・法的罪として扱われてる。
汚職警官は「受託収賄」「職権乱用」「証拠隠滅」「情報漏洩」などで起訴される。法的根拠は主に以下:
・Common Law offence: Misconduct in Public Office
→ 最長で**終身刑(life imprisonment)**が科され得る重罪。
・Bribery Act 2010
→ 賄賂や見返り行為も重罪で、最長 10年の懲役。
つまり、法定刑としては殺人・強姦に次ぐクラスの「重罪」扱いとなる。
英国社会では、「警察官=公的信頼の守護者(guardian of trust)」という意識が極めて強く、
・警察の腐敗は国家制度の根幹を揺るがす裏切り行為
・民主主義の信頼を損なう行為
とみなされるため、汚職警官は刑務所内でも最も軽蔑される階層に分類される。
・イギリスの刑務所社会では、「警察官」「性犯罪者」「児童加害者」は一般受刑者に狙われやすいとされている。
・警察官出身者は「裏切り者」「敵」とみなされるため、 他の受刑者(元犯罪者)から報復・暴行を受ける危険が非常に高い。
・そのため、こうした人物はしばしば「Vulnerable Prisoner Unit(保護房)」に隔離される。
→ この保護区画には、小児性愛者や性犯罪者など「一般房での暴行リスクが高い者」も収容されるため、 結果として「同じ場所に入る」ことになる。
つまり、ドラマのセリフはこの「刑務所の現実的配置」を反映していて 汚職警官=危険対象者扱いで、結果的に小児性愛者と同じ保護棟に入る、というのは現実に近い表現だった。
それでは、冤罪をでっち上げた警察官はどうなるのだろうか。日本では大川原化工機冤罪事件のように死者まで出たにも関わらず逆に昇進したなどという事件あったが、これが英国で発覚したらばどうなるのか。
英国で「冤罪を捏造した警察官」が問われる罪は
1. 「Perverting the Course of Justice(司法妨害罪)」
意味:司法の正常な手続きを意図的にゆがめる行為
典型例:証拠の捏造・改ざん、虚偽報告書の作成、無実の人を故意に罪に陥れる
最高刑:終身刑(Life Imprisonment)
→ 実刑としては10〜25年が一般的。
2. 「Misconduct in Public Office(公務員の不正行為)」
公的職務を悪用し、市民の権利を侵害した場合に適用。
これもCommon Law上の重罪で、最高刑は同じく終身刑。
実例:メトロポリタン警察の刑事が虚偽捜査報告書を作成して被疑者を不当に拘束した件では、「制度への裏切り」として懲役12年。
3. 「Corporate Manslaughter(法人過失致死)」または「Gross Negligence Manslaughter」
もし虚偽捜査や違法拘束により死者が出た場合(例:自殺や病死など)、 行為が故意・悪意に基づく場合、「過失致死」ではなく殺人に準じる扱い。
刑事責任を負うのは個人(警察官)だけでなく、組織(警察庁・自治体)にも及ぶ。
過去の例:警察官の虚偽報告で誤認逮捕された男性が拘置中に死亡した「Birmingham Case(1980年代)」では、捜査官2名が司法妨害罪で有罪、うち1人は懲役14年。
警察組織は国家賠償として遺族に数百万ポンド(約10億円)を支払った。
という事で、大川原化工機冤罪事件が英国だったらば、捜査を担当した警官は懲役15年以上、下手をすれば終身刑で、国家賠償は10億円単位となったのだった。
やはり、英国は先進国だった。
というか、現在の日本の司法が腐っているだけで、これが江戸時代なら町方の役人は良くて遠島、下手をすると死罪だったから、これは英国以上のの厳しさだ。