旧統一教会・韓鶴子総裁を韓国特別検察が拘束起訴

尹錫悦政権に対し旧統一教会(世界平和統一家庭連合)の懸案の請託とともに金品などを渡した疑いが持たれている旧統一教会の韓鶴子総裁が10日、拘束状態で起訴された。

加えて、十数年間にわたり韓総裁を補佐した最側近のチョン・ウォンジュ前総裁秘書室長も同じ容疑で在宅起訴された。

主な罪状は
・教団資金13億ウォン横領容疑
・クォン・ソンドン議員に政治資金1億ウォン 
・国民の力「分割」支援に2億1000万ウォン 
・前大統領夫人のキム・ゴンヒ女史にネックレスなど8200万ウォン

統一教会は韓国での創設期から、反共主義と「国家、統一、宗教」を結びつける政治的イデオロギー運動(勝共思想など)を推進してきまた。

過去には、韓国の政界や情報機関(例えば中央情報部=KCIAなど)との関係が指摘されてきたこともある。また、米国を含む国際的な影響力ネットワークの構築も長年進められ、教団の資金力・国際的な人脈が影響力の源泉になっていたという指摘がある。

今回の捜査は尹錫悦政権との接点が捜査の焦点となっている。また金品の授受が行われた時期は、尹錫悦氏の大統領選・就任直後の期間と重なっており、タイミングが政治的意味を持つと見られている。

まあ、李在明政権による前政権関係者潰しの一貫だが、これにより日本でも安倍元首相暗殺事件に関して注目を浴び、今年3月に東京地裁が旧統一教会に対して解散命令を出す判決を下している現状を考えれば、旧統一教会は日韓ともに更に窮地に立つ事は間違いない。

公明党・創価学会とともに、韓国と深い関係を持つ左右の代表的宗教団体の衰退は日本にとっては好ましい事だ。

その一端が、極左の李在明政権により行われるというもの、何という皮肉だろう。