9月26日、韓国国立データセンター火災で行政システムが一部まひ 状態に陥ったが、あれから10日あまりが経過し、さてどの程度復旧したのだろうか。
先ずは被害状況を整理すると
・消化までは22時間を要した。
・647の政府系システムが影響を受け、96システムが完全焼失、残るシステムも熱の懸念から停止し一時休止中。
これに対して
・9月29日時点で復旧したのはロイター報道では46システムだが、約 25.2%=163システム復旧との報道もあり。
・焼失が確認された 96システムは、現場復旧が難しく、クラウド移行・別拠点移設で対応。復旧には4週間以上を要するというが、そもそも以下のような問題がある。
1. 焼失システム(96システム)
物理的にサーバーが焼失しており、元データのバックアップが存在しないものもあるとの報道。復旧にはクラウド移設や別地域への再構築が必要。
2. 完全復旧スケジュール未公表
政府側は中断したサービスを完全復旧するスケジュールを明らかにしていないという報道。
3. システム間の連携・依存度問題
複数システムが密接に連動しているため、一つのシステムが動かないと他も機能制限を受ける。
4. データの喪失・復元不可能性
G-Drive(政府クラウドストレージ)について、ドライブの一部がバックアップなしで焼失した可能性があると報じられており、データ復元不能の恐れ。
5. 代替手段・オフライン対応の限界
行政窓口対応や代替経路を用いて不便を最小化しようとしているが、オンライン依存度の高いサービスでは限界がある。
このため、国民は健康保険や年金の手続きから、住民登録・禁輸・不動産まで、既に行政サービスが10日以上も停止していて、国家のシステムが完全にマヒしている状態のようだ。
そもそも大規模なリチウムイオンバッテリとデータサーバーが同じ建物にあり、強固な防火壁で仕切る事もされていなかったという事と、国家の根幹となるデータがバックアップすらなかったという事が驚きだ。韓国はIT先進国を自負しているが、基本中の基本すら実行されていなかったというのは、流石はお笑い国家だけの事はある。
それでなくとも韓国経済は破綻寸前であり、政治的にも世界の先進国から全く相手にされない状況で、今度は国家の基幹となるデーターが失われたというのでは、国家崩壊の危機が更に高まったという事だ。