20年程前の事だが、職場に東欧から留学しているという女子学生が1カ月程、インターンシップとして配属されてきた。
その大学は国立の文系超一流大学であり、経済学の分野では東大以上かという大学で、しかも大学院だから、さぞかし高度な内容を実習するのだろう、と思っていたが、何と単純な企業の財務指標の纏めであり、こりゃ3流の経済大学だって学部で習うレベルだった。
これは長年の疑問だったのだが、最近の生成AIの進化を思い出し、ChatGPT先生に確認してみた。
その答えは‥‥
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日本人が想像する“大学院”像は研究者養成型
• 日本や欧米の理系大学院に多いスタイル。
• 修士課程=基礎研究の訓練、博士課程=独自の研究成果を創出。
• 学部レベルの知識は当然修得済みが前提。
これに対して留学生の場合は以下の3つが多い。
1. 職業スキル習得型
• 東欧・アジア・アフリカの一部では、大学院(master)は「高度職業資格」の意味合いが強い。
• 「修士」=学部教育の延長、応用的・実務的な知識を得る場。
• そのため研修や実習内容が、日本人感覚では「学部並み」に見えることも多い。
2. 学歴・資格取得型
• 留学の主目的が「国際的な学歴(日本の大学院修了)」を得ること。
• 研究内容そのものより、帰国後のキャリアや昇進のために修士号を重視。
• 特に公務員や国営企業職員が派遣されるケースに多い。
3. 交流・国費留学型
• 日本のODAや国費留学枠で来日する場合、専門知識の深掘りよりも「日本との交流
・人的ネットワーク形成」が本来の狙い。
• 研修内容が基礎的であっても、母国では十分価値がある。
なぜ「学部レベル」に見えるのかについては
• 出身国の学部教育が体系的でなく、日本の学部課程に比べて実務教育が薄い場合がある。
• そのため大学院で「基礎の補習+応用」という形をとり、日本の感覚だと「学部レベル」に見える。
• 特に社会科学(経済・経営・法学など)はその傾向が強い。
まとめ
一部の国からの留学生は 「研究者養成」ではなく「職業的スキル・資格取得・国際的学歴獲得」が目的 の場合が多いです。
したがって、日本人が想像する「大学院レベルの研究」ではなくても、本人や母国社会にとっては十分に意義のある留学になっているといえる。
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という事で、冒頭で述べた大学は東欧から「国際ビジネスや政策研究」を修めて母国の政府・企業で昇進するために来る、という動機が強いことが多いとまで付け加えていた。
やっぱり、そうなんだねぇ。
これって、日本の研究の為には何の役にも立たない事になるし、それなら、他の問題はあるが、中国の超優秀層に最先端の研究をさせた方が大学のレベルアップには効果がある、という事が、受け入れる大学からすれば何か別のメリットがあるのだろうか。