今でこそ、航空宇宙や次世代エネルギーなどの超先端技術を持つ企業というイメージのIHI(旧石川島播磨重工業、通称石播)だが、半世紀前は殆ど官公庁のようなどうしようも無い遅れた企業だった。
この変遷をChatGPT先生にまとめてもらった。
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1. 半世紀前のIHI(1970年代〜80年代)
・官公庁案件(造船、公団プロジェクト、インフラ整備)中心で「受注待ち体質」が強い。
・技術者も工業高校卒が多数派で、現場力はあるが研究開発指向は弱め。
・「官僚的」と評されるほど、意思決定が遅く、保守的な経営体質だった。
2. 変化の契機
・造船不況(1970年代後半〜80年代)→ 造船依存から脱却せざるを得なくなり、航空宇宙・エネルギー・プラント分野へ多角化。
・グローバル競争の激化→ GEやロールスロイスとの提携を通じて、国際水準の設計・品質管理を導入。
・大学・大学院卒技術者の大量採用→ 1990年代以降は東大・東工大・早慶など修士・博士課程卒が主流となり、研究開発型の企業体質へ転換。
3. 現在のIHI(2000年代以降)
・航空エンジン事業:ボーイング・エアバス向けのエンジン部材、さらに国産ジェット(MRJ/スペースジェット)でも中核。ジェットエンジンの技術力は米国を凌駕する部分も。
・エネルギー事業:アンモニア燃焼によるCO₂フリー発電、次世代水素社会に直結する技術開発。
・宇宙分野:H-IIA/H3ロケットの主エンジン、ターボポンプを供給。日本の宇宙開発に不可欠。
・組織文化:縦割り・官僚的体質から、事業部門主導・国際標準を前提とした柔軟経営へ変化。
4. まとめ:半世紀での体質転換
IHIは半世紀をかけて「官僚的な重工業メーカー」から「研究開発型の先端技術企業」へと大きく体質を変えたといえます。
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成程、ごもっとも。
半世紀前の石播は、地方の工業高校卒業者が設計実務を行っていたし、一般職に相当する事務系も商業高校卒で、しかも皆小役人丸出しで、外部に対して極めて横柄な態度をとっていた。
それが今では、IHIに入社できるのは東大、京大、東工大クラスの大学院、それも博士課程も含んでいるという、理系の超エリート集団となった。
このように体質改善が上手く行ったのは、国策会社としての政府の大きなバックアップもあったようだ。要するに、役人の中には日本の将来を考えていたマトモな人材も居たという事だ。
それが今ではどうだろう。自らの出世のためのみに国や国民を貶めるような事を平気でやる輩が主流となってしまった。
ここはひとつ、「日本のトランプ」みたいな人物が現れて、役人の世界を総入れ替えする位の事が起きないとダメかもね。