「大河原化工機事件」では、冤罪を生んだ捜査責任者は処分どころか出世したと指摘されている。これがもしも江戸時代だったらどうなるのだろうか。
江戸幕府の司法は「公務での失敗」に非常に厳格で、無実の者を処刑した場合 、冤罪が後で発覚すると取り調べに関与した役人も処罰対象になり、とくに「証拠ねつ造」「賄賂によるでっち上げ」が判明すれば、同心クラスでも 遠島・死罪になるという厳しさだった。
同心の上に立つ与力の場合は、武士の尊厳を保てる切腹が許されたが、下級武士の同心は庶民の犯罪者と同等に扱われたようだ。
江戸時代の与力とは現在の警察では警視~警視正、所轄でいえば署長クラスといから、捜査責任者では同心相当であり、当時の被告の中には拘置によって充分な医療を受けられずに癌により死亡した例もあるから、江戸時代なら間違いなく打首・獄門だった事になる。
さて、このように「現生」では上手く逃げ切った捜査責任者だが、仏教的には死んだ後どうなるのだろうか。例として真言密教の場合をChatGPT先生に聞いてみたらば‥‥
悪業を積んだ者は死後、以下の世界に堕ちるとされます:
• 地獄道:殺生や大きな悪業を犯した者が堕ちる。火や寒さで永遠に責め苦を受ける。
• 餓鬼道:貪欲や虚偽で人を苦しめた者が行く。飢えと渇きに苦しむ世界。
• 畜生道:無知や愚かさで人を害した者。互いに食い合う存在に生まれる。
→ 冤罪を捏造し、無実の人を死に追いやった場合、地獄道が最も近いと考えられる。
ただし、密教は「即身成仏」や「大悲(観音・地蔵の救い)」を説きます。
• もし本人が生前に悔悟し懺悔(ざんげ)すれば、罪が軽減される。
• 家族や僧侶が供養・追善回向を行えば、少しでも地獄の苦しみが和らぐとされる。
• しかし「一切悔悟なく、悪業を誇って死んだ者」は、救済が極めて困難とされる。
という事で、本人がこれに気付いて、出家して仏門にでも入れば救われるかもしれないが、まあそれはないだろう。