フィリピンのルソン島の西約225キロに位置する係争領域スカボロー礁の付近で11日、中国海警局の船が人民解放軍海軍の誘導ミサイル駆逐艦に衝突し、船首が大きく損傷した。

衝突が起きた時、中国海警局の船はフィリピン沿岸警備隊の巡視船「スルアン」を「高速」で追跡していた。その後、中国海軍の艦艇が「危険な動き」を行い、海警局船の船首に「重大な損傷」を与えて「航行不能」な状態にしたという。

衝突したのは自民解放軍の052D型駆逐艦(満載排水量7,500トン、全長157m)と中国海警局の056型「海警3104 南域艦」(満載排水量1,440トン、全長88.9m)で、駆逐艦が圧倒的に大きい。
尤も、056型とてどう見ても巡視船というよりも、小型の駆逐艦であり、これで警察活動だというのも無理がある。


そして追跡されていたのはフィリピン沿岸警備隊(PCG)の巡視船BRP Suluan(スルアン) (MRRV-4406)」(総トン数約350トン)。

こうしてみると中国海警局の舟に比べてフィリピンの巡視船ははるかに小さくて、これでは力で対応されたらマルで敵わないだろう。
尤も最近、日本から巡視船(総トン数約1,700トン、全長96.6m)を供与されたことで、事態は変わりつつあるだろうが、従来の小型巡視船も当然使用しているから、このような危険な状況はまだまだ続くだろう。

とはいえ、今回のように中国は軍の駆逐艦もウロウロさせているから、更に危険は増している。その対策の一つとして、日本から中古の「あぶくま型」護衛艦(満水排水量2,900トン、全長109m)全6隻をフィリピンに輸出する事となっているから、これで少しは状況が変わるとは思う。

それにしても、何故に中国船同士が相打ちになったのかは判らないが、デカい駆逐艦があってもそれを操船する技術がマルでダメという事であり、所詮は人民解放軍という共産党の私兵部隊だけあって、技術も士気もヨレヨレなのだろう。