報道によると、海上自衛隊の護衛艦「すずつき」が昨年7月、中国浙江省沖の中国領海に誤って侵入した際、中国が警告射撃として少なくとも2発の砲弾を発射していたことが分かった。
因みにすずつきはあきづき型護衛艦(3番艦) にあたり、艦隊防空と護衛任務の中核を担う比較的新しいタイプの艦で、近年の任務では、対中国や北朝鮮を想定した警戒監視、海峡・周辺海域でのプレゼンス維持が多い。

この事件が勃発したのは1年以上前の話であり、何故に今頃になって公開されたのだろうか。
報道ではすずつきが中国領海に侵入した原因として、航行用電子海図に公海と他国領海の境界を表示させるスイッチが入っていなかったことが判明しているという。何と操作ミスにより中国領海と気付かないまま航行していた、というのだ。
しかし、中国国境付近での偵察任務という、極めてシビアな任務において、「スイッチが入っていなかった」なんていう言い訳が通ると思っているのだろうか。
このような任務では、航海長や艦長による複数の確認プロセス(位置測定、紙海図併用)も通常は義務付けられているというから、こんな事態が発生する事自体があり得ないと考えられる。
こりゃ、何かがあるなぁ。
実は2001年、米海軍のEP-3偵察機が公海上を飛行中、中国の戦闘機が異常接近し衝突事故が発生したが、中国は米軍機が領空侵犯したと主張している。
すずつきの場合もこれと同様で、実は公海上にいたにも関わらず、中国軍が威嚇して砲撃を加えた、という事があってもおかしくない。前代未聞の親中反日である石破政権の事だから、この件が明らかになってしまったことで、中国様の意向に従った発表をしたと思えば判り易い。