韓国・務安空港の墜落事故原因はパイロットのミスだった


昨年末に韓国・務安空港で起こった、旅客機が滑走路外れ炎上 し179人が犠牲になった事故は、バードストライクにより2基のエンジン全てが損傷した事が最大の原因といわれていた。

ところが19日、韓国・国土交通部航空鉄道事故調査委員会は「パイロットが作動中の左エンジンを誤って切った」とする中間報告を取りまとめた。

報告書には、「鳥との衝突で激しく損傷した右エンジンをパイロットは切らねばならなかったが、実際は作動中の左エンジンを誤って切った。その結果、2つのエンジンはいずれも出力を失い、ランディングギア(車輪)も正常に作動しなかった」との内容が含まれているという。

なんと、右エンジンが損傷した状態で、動作していた左エンジンを間違って停止させてしまい、しかも左エンジンは消火器のスイッチも入れられたために、再始動する事も出来ない状態になり、要するに推力を完全に失ったことで、滑空状態で緊急着陸したのだった。

両エンジンが停止していれば油圧も失われているから、ランディングギアも降りないし、着陸地点も滑走路中央でも兎に角着陸するしかなかった事に納得できる。

この報告書は滑走路の末端にコンクリートの頑強な構造物を設置した問題について触れていない事に、批判もあるようだ。

まあ、それはそうとしても、エアラインのジェット旅客機のパイロットが間違えて正常なエンジンのスイッチを切ったという、信じられないようなミスが最大の原因であり、そもそも韓国のLCCになんて危なくて乗れないのは以前から判っていた事だが‥‥。