地方国公立医学部は東大理Ⅰと同等って本当?

世の中で度々言われている事のひとつに、「地方の国公立医学部の難易度は東京大学理科一類(理Ⅰ)と同等かそれ以上」 という噂について、これは本当なのかと生成AIに聞いてみた。その結論は‥‥

「地方国公立医学部=東大理Ⅰと同等またはそれ以上」という評価は、多くの予備校や進学校が共有しており、特に学力上位層が医学部を目指す現代の受験事情を反映した結果です。

という事で、予備校的な偏差値を元に考えれば、正しいとも言えるようだ。

しか~し、世の中そんなに単純じゃない。

地方国公立医学部は共通テストの得点ではむしろ東大理Ⅰ以上の場合もあるが、問題は2次試験で、医学部はケアレスミスが絶対に許されない為に、兎に角受験勉強命の偏差値エリートにとっては有利な難しさだった。

これに対して東大理Ⅰの2次試験は超難問であり、とりわけ数学なんて言うのは努力だけではどうにもならない、いわば数学の天才級が有利となるようで、現実としては優秀の度合が全く異なるのだった。

これも度々言われている事だが、兎に角クルマが大好きで将来フェラーリに代表されるトップパフォーマンスカーを手に入れるためには、高額所得が約束される医師になるのが手っ取り早く、医学部としては学費が安い国公立医学部に進学する、という話だ。

それに対して、東大理Ⅰを卒業(実際には大学院前期博士課程修了)してカーメーカーに就職し、第一線開発業務に従事すれば、医師がどんなに金があるといっても、カーメーカーのスケールには遠く及ばないし、個人のレベルでは絶対に体験できない事ができるという点では、理Ⅰからカーメーカーに就職して、日本の工業力躍進の為に頑張る事を考えるべきと言ってきた。

ところが、地方国公立医学部合格できるレベルでも東大理Ⅰに合格するかといえば、話は別問題だった。しかもカーメーカーの第一線で活躍するには「才能」も必要な事に気が付いた。

なお、一説には東大理Ⅰに匹敵する医大は、関東で言えば東京科学大(旧東京医科歯科大)と千葉大医学部くらいだという意見もあり、成程頷けるところはある。

結局、医学部に限らず、世の中の大学受験のトレンドは、受験産業が作ったものであり、確かに当たっている部分もあるが、チャラい若者を誘導している単なる金儲け、という事だろう。

大学受験では受験産業が創り出した大学群というのも、私立文系については結構当たっているが、理工系では全く実情に合わないのは周知の通りだ。それでもMARCHの理工学部に必死で合格して、これでバラ色の将来が待っていると思ったら、何と就職で惨憺たるものだった‥‥とか。

文系の場合でも、お洒落なA大学卒業生の進路では、五大商社にメガバンクと超一流処目白押しの大学案内を見て、親も大いに期待していたら、実はこれらは女子の一般職であり、一昔前のブランド短大の代わりとなっていたのだった。

あれあれ、騙されちゃったんだねぇ(笑