最近の音響機器に関して、カセットテープが再認識されているなどとも言われているが、今度はアナログレコードの売り上げが復活してきた、何て言う話も出ている。
とろこが、所詮はマイナーな世界であり、若者が挙ってアナログレコードを買い漁っている、なんて話は無い。
そして今度は、真空管アンプがブームだという。
真空管アンプといえば、半世紀前の日本製、すなわちラックスの三極管プリメインアンプSQ38FDが今でも大変な人気で、中古もバカバカしい高値で取引されているようだ。

では新品の真空管アンプはどのようなモノが販売されているのだろか?
上記のラックス、現在はラックスマンというブランドで高級アンプを製造・販売しているが、現行機種の一つにSQ-N150というプリメインアンプがあった。

価格を調べたら25万円前後で販売されていた。
う~ん、25万円ねぇ。
まあ、他の高級オーディオメーカーのトランジスタ式プリメインアンプで100万円級のものもあるから、一概にボッタクリとも言えないが‥‥。
ところが最近、中国製の真空管アンプが安価に販売されている。中国の真空管といえば、ウエスタンエレクトリックの名機300Bのパチモノを安価に販売しているが、アンプ自体も低価格で販売されている。
下の画像は異常に安価で販売する事で有名な中国のECプラットフォームである「AliExpress(アリエクスプレス)」のものだ。

まあ、この機種は流石に300Bではないが、では300Bはというと‥‥

送料を含めても9万円以下だった。
尤も、本当に300Bの音がするのか? 信頼性はどうなのか?
など、疑問も多いが、ウエスタンエレクトリック300Bは本物と称するモノだと1本10万円以上は常識だから、それに比べればパチモノとはいえ真空管付きのアンプとして完成されたものが9万円というのは、確かに安い。
これら中国製のレロトアンプは、特殊なマニア向けに同じような物を手作りで作っていた零細メーカーにとっては大きな痛手となるのではないか?
えっ、そんな事は無いって‥‥
オーディオカルト教信者にとっては、如何に高価であるかも一つの重要な要素であり、中国製という事も加えて、価格が安いなんていうのは、全く相手にしないのが正しい信者というものだ。