Youtubeで無償公開されている音源とCDの音質に差はあるのか

音楽メディアとしてのCDの売り上げが減少している中で、その理由の一つとしてYouTubeやTikTokなどでユーザーによるアップロードによって、無料で音楽をいつでも視聴可能となっいる事が指摘されている。

そこで、YouTubeからの試聴と、同じ内容のCDの音質を比べてみる事にする。

比較試聴はCDについては、Windows11のデスクトップパソコンからWindowsにオマケで付いてくるWindows メディアプレーヤー従来版を使用してMP3として取り込んだものを再生し、USB接続でオーディオインターフェイス経由でアナログ変換している。

オーディオインターフェイスは低価格帯では超定番のスタインバーグ UR22を使用した。


そのアナログ出力はこれまたニアフィールドモニターの定番であるジェネレック8020を使用して、スピーカーから1.5m程度の距離で聞き比べを行った。このスピーカーを購入したのは10年程前で、当時はペアで10万円くらいだったが、いまでは改良された事もあるが円安の影響もあって4割程アップしている。


ソースとしては、とりあえずモダンジャズの定番であるアートペッパーの下記のアルバムを使用した。


そしてYouTubeからは、次のものを再生して比べる事にした。

Art Pepper – You’d Be So Nice To Come Home To (Official Visualizer)

さて、聞き比べた結果は‥‥

加齢により既に劣化している筈のこの耳を以てしても、その違いは明らかだった。

CDに切り替えた瞬間に音の質の高さがハッキリ認識でき、これはもう、低音がどうとか、高温がどうしたとかいうレベルではないくらいの違いが感じられる。

そりゃあそうだよね。

只でCDと同等の音質じゃあ商売にならない。

尤も、YouTubeの音で気にならないというのなら、それはそれで良い訳で、実際そういうユーザーは多いだろう。

ここで、一つひらめいた。

普段YouTubeで政治系などのコンテンツを見る時に使っている小さなスピーカーで聞いたらどうだろうか?

という事で、十年以上前に1,500円くらいで購入した、超コスパ抜群といわれていたロジクール製のスピーカーに繋いでみた。

このスピーカーは現在残念ながら既に販売はしていないが、同じような製品は他社から販売されているようだ。

これだったら大きな差は出ないだろう、と思いながら聞き比べをしたら‥‥

やっぱり、その違いはハッキリ判る!

う~ん、世の中そんなに甘くはなかった。