Windowsが死にゆくという過激なタイトルの動画が出ていたりするが、本当にそうなのだろうか?
まあ、確かに2000年頃には90%を超えているという独占状態だったが、最近では70%を切っているから凋落といえば言えるが、死にゆくという程ではないような。
そして約20%のシェアを持っているのがMac OSで、Windowsが減った分の多くがMacだろう。しかし、MacはWindowsに比べて優れているかといえば、これはもう一長一短であり、確かに音楽関係で使うにはアプリケーションの多さや音声データに関しての性能の良さなどはあるが、Mac独特の使い辛さもあり、一般人が買うのは決して勧めない。
さて、WindowsとMac OS以外は何かといえば、これはLinaxに代表されるUNIX系という事になる。元来、UNIXはパソコンより格上のミニコンとかワークステーションに使用されていて、ハードもソフトもパソコンよりは価格が一桁上だった。
ところが、UNIX系のLinuxが一部のユーザーの間で使用されるようになった事で、個人ユーザーもボチボチいるようだ。Linuxはオープンソースであり、OSも無償でダウンロードできるというメリットがある。
ただし、Linux上のアプリケーションについては、表計算やワープロ、ウェブブラウザなど基本的なものはあるようが、WindowsやMac OSのように、あらゆるものが揃っている訳ではない。
したがって個人ユースの場合、前述のように特殊なアプリケーションを使用する事が無ければ問題は無いが、例えばマイナカードと連携するマイナポータルは使えないから、税務申告の電子化にも対応できない。
という事で、Windowsは今後更にシェアを下げる事はあるにしても、主流の座をMac OSに譲るという事は無いだろうし、ましてやLinuxがとって代わる事もない。
一部では日本で開発されたTRONのシェアーが高いという意見もあるが、それは組み込み用コンピュータとしてのシェアであり、確かにその分野では世界的に6割と言われている。
とはいえ、家電製品、自動車のエンジン、産業機械など、様々なデバイスに組み込まれて制御を行う用途であり、パソコンとして使用されている訳ではない。
尤も、パソコンを使わず全てをスマホで行うというユーザーもいるだろうが、やはりスマホの小さい画面や、フルキーボードではなく、画面のタッチ入力というのは効率が良くない。
という事で、当分はWindowsと縁を切る訳にもいかなさそうだ。