米国の中国への145%関税に対する報復として、中国のエアラインに納入予定のボーイング737MAXの納入を拒否した事で、ボーイング社は生産済みの機体が余ってしまったとして、日本のマスコミは大喜び。ボーイングは不良在庫を抱えたニダ、とホルホルしながら記事にしていた(笑
中国が引き取りを拒否して米国に送り返された機体は数機に上ると言われている。
ところが、どっこい、この機体の買い手は直ぐに表れた。エアインディアがこの機体を買い取る方向で検討しているという。エア・インディアは事業再建を急ぐ中で、航空機を早急に必要としていが、737MAXは民間機の受注残は5,500機を超えている状態では、早急の納入は難しい。
ところで、インドにしてみればヒョンな事から「即納」状態の機体が出てきたのだから、まさに漁夫の利を得た状態になった。
結局、中国は米国に報復するどころか、ボーイングには何の痛手も無く、しかも敵対するインドを助ける結果となってしまった。
なお、既に中国で運航しているボーイングやエアバス社の機体も、今後定期メンテナンスの必要があるが、この時に米国製の部品は輸出拒否するだろから、中国の所有する旅客機は今後メンテナンスが出来ない事になる。
まあ、互換性のあるパチモノ部品を使用するという手はあるが、純正部品以外で整備された機体は、西側の空港への着陸許可が出ない事から、中国のエアラインは中国に従う一部の途上国くらいしか航路を維持できない事になる。
何の事はない、米国の新関税政策は中国の一人負けで勝負が付きそうだ。