テスラが日本向け高級モデルを生産終了




テスラTesla)」の日本法人 テスラ・ジャパンは、高級EV「モデルS」と「モデルX」について、3月31日をもって日本国内向け生産を終了し、4月1日以降は在庫車または中古車のみの販売となる事を発表していた。これで、国内の高級EV市場からは事実上の撤退となった。

モデルSはテスラが最初に日本上陸した時点から販売開始されたもので、現在の価格は1267万円~で、モデルXは1417万円~と何れも一千万円を超える高級モデルだった。

モデルSはセダンタイプのEVで、強力なパワーによりポルシェ911ターボや日産GT-Rなどトップクラスのスポーツカーと同等の発進加速をもたらしている。このモデルについては、日本発売当時に試乗を実施していて、その試乗記は
Tesla Model S 試乗記 (2016/7)

また、モデルXはモデルSをベースとしてたSUVタイプの車で、リアドアがガルウィング式となっているのが目につく。

上記2車種が今回、日本から撤退したモデルだが、テスラの本命は量産タイプのセダンであるモデル3と、SUVタイプのモデルYであり、これらは当然ながら今後も販売が継続される。
モデル3の価格は、531.3万円~。

モデルYはモデル3をベースにSUVとしたモデルで、価格は558.7万円~。

最近は国産車の価格も上昇しているから、モデル3およびYの価格は中堅サラリーマン家庭でも手が届くという設定だが、テスラは日本での販売台数を公表していない為に、どの程度の販売台数があるのかは判らない。

とは言え、日本でのEVの販売台数はこのところ下降を辿っていて、当然テスラも販売には苦戦しているだろう。

EVの販売は日本のみならず、世界的に環境詐欺がバレた事と、EVに飛びついた「意識高い系」の高所得層に一通り行き渡ってしまった事から、このところ販売不振が続いている。

輸入EVといえば、中国のBYDも当初目論んだ販売台数には遠く及ばない状況で、これまたいる撤退するかが見ものだ。