韓国経済は米関税ショック以前に、そもそも低迷中だった




トランプ政権による関税ショックにより、輸出が減る事で国内の生産も萎縮していまう危険が取りざたされている今日この頃。

ところが韓国では関税ショック以前に、既に昨年第2四半期からマイナス(-0.2%)成長となり、その後の回復も無く、事実上のゼロ成長となっていた。

業種としては、建設投資が昨年第2四半期から四半期ごとに大幅に減少し、前年同期に比べて-12.2%、またこれまで成長率を支えてきた設備投資は-2.1%、輸出も-1.1%と不振で、半導体を除いてほとんどの輸出品目が減少となった。

しかも、唯一希望の持てる筈の半導体も、頼みの綱のサムスンがメモリー半導体の王者の地位から転落した。尤も、代ってトップとなったのも韓国のSKハイ二クスだが‥‥。

このように不振が続く韓国経済だが、これに対する政府の対応はといえば、昨年末の大統領弾劾騒ぎで積極的な財政支援が出来ず、これが更に経済成長の足を引っ張る形となった。

まあ、あれだけの政治的混乱を招いているのだから、経済が落ち目になるのは当然だろう。

そんな状況の中での米国による関税ショックだから、これはもう大変な経済危機が訪れる事は容易に想定できる。