昨年2月、日米がシミュレーション形式の合同軍事演習「キーン・エッジ2024」で、中国の台湾侵攻を想定したウォーゲームを実施していたと、4月6日に産経新聞が報じた。その内容は、航空自衛隊所属の戦闘機が台湾海峡を渡ってくる中国の強襲上陸艦隊を対艦ミサイルで攻撃し、中国軍が日本列島西端の与那国島に上陸するという、実践を想定した作戦指揮訓練をだという事だ。
日米は、2027年に中国の台湾侵攻が行われる可能性に備えて、綿密に準備を進めているといわれている。
産経新聞は、ウォーゲームの一部だけを紹介し、それによると、中国軍の台湾侵攻により米軍はすぐさま日本の統合作戦司令部に、台湾海峡を渡る中国軍強襲上陸艦隊への攻撃を要請し、これに対して日本は航空自衛隊が保有するF35AとF15Jなどが出撃し、中国軍の上陸艦隊の輸送艦を攻撃した。
演習当時自衛隊内部では「上陸艦隊より中国の空母をまず攻撃すべきではないか」という意見が出たが討論の末、その時点で中国軍が運用している空母は攻撃対象として優先順位は低い、という判断を下したという。
まあ妥当な判断だ。しかし、一般庶民の我々でさえ中国の空母なんてポンコツで使い物にならないのを知っているのに、自衛隊には一部だとは思うが、それを知らない幹部がいるのだろうか?
ところで、何故に1年も経ってから今頃、この合同演習の内容が報道されたのだろうか?
昨年の演習時には、日本の防衛省と自衛隊は、「特定の国や地域を狙った演習ではない」と公式に否定していたが、今になって中国が台湾に侵攻したら日米の連合軍が直ちに対応するぞぉ~っ!と警告した事になる。
これもトランプ革命による、中国崩壊作戦のひとつだろう。