24年度の乗用車通称名別順位のトップ10を見ると
1位はヤリスで、2位にはカローラらが入っている。カローラといえば、1969(昭和44)年以来、33年間にわたり登録車市場で年間販売台数のトップを続けてきたが、2002(平成14)年になって連続記録が途絶えてしまった。カローラをトップから追い落としたのはホンダ フィットだった。
そして2011年末にハイブリッド専用コンパクトカーとして登場したアクアが一気に人気を集めた。この時の2位はアクアの兄貴分であるプリウスが押えてしまったので、カローラはトップどころか、2位にも入れなくなってしまった。
それでは現代のカローラはどのようなクルマになっているのだろうか。
現行カローラは2018年に発表されたE21型がメインとなっていて、これには
カローラ (1.5、1.8 HEV)
カローラツーリング (1.5、1.8 HEV)
カローラスポーツ (2.0、1.8HEV)
カローラクロス (2.0、1.8HEV)
の4種類がある。
カローラ
シリーズのベースとなる4ドアセダン。
価格帯は203~252万円(ガソリン)、242~307万円(HV)
カローラ ツーリング
カローラをべーとしてステーションワゴンとしたもの。
価格帯は211~257万円(ガソリン)、250~312万円(HV)
カローラ スポーツ
セダンに対してリアオーバーハングを短くした欧州タイプの5ドアハッチバック車。唯一リアサスペンションにダブルウィッシュボーンを装着して、走りを重視している。
価格帯は221~273万円(ガソリン)、247~298万円(HV)
カローラ クロス
カローラシリーズのSUVモデル。他のモデルとの最大の違いは全幅が80㎜広く、タイヤは15→17インチとアップされている事だ。
価格帯は218~290万円(ガソリン)、276~346万円(HV)
以上の4車種に対して、旧モデルでもあるE17型(2013~)を継続生産し、低価格や低維持費など企業の業務用途を主としてモデルがある。
カローラアクシオ 1.5、1.5 HEV
カローラフィールダー 1.5、1.5 HEV
これらモデルにもハイブリッドモデルがあるのも流石はトヨタ。
カローラ アクシオ
ベースとなるセダンモデルで、5ナンバーサイズとなっている。また後輪にドラムブレーキを装着するなど、一時代前の設計だ。
価格帯は177~191万円(ガソリン)、221万円(HV)
カローラ フィールダー
カローラ アクシオをベースとしたワゴンだが、乗用車登録(5ナンバー)とはいえ、寧ろ業務用途の「ライトバン」的なポジションとなっている。
格帯は192~206万円(ガソリン)、236万円(HV)
という事で、適度な価格帯とバリエーションの多さを考えれば、カローラシリーズは売れて当然とも思える。
それでも、ヤリスの方が売れているのは、カローラのCセグメントに対してBセグメントのヤリスよりコンパクトで低価格という事だろうか。
確かに、実用第一で考えればBセグメントで充分であり、軽自動車よりも多用途にに使えるし、安全性も高いだろう。