ミャンマー地震で隣国タイで中国企業が建設中のビルが崩壊したが、タイのペートンタン・シナワット首相は3月30日、怒りに満ちた表情で現場視察に訪れた。
何しろ震源地から1000km以上も離れたバンコクで建設中だった33階建てのビルが、わずか5秒で倒壊してしまい、しかも周辺のビルは全く損傷がなかったのだから、そりゃ怒るのは当然だ
このビルの建設を請け負っていたのは、中国が誇る国有企業の「中鉄十局」(本社・山東省済南市)で、同社は一体一路の中核企業だった。
加えて、中鉄十局は事故直後に建物が崩壊した立ち入り禁止区域に、中国人4人が強引に侵入し、文書類を持ち出して逮捕されており、証拠隠滅を図ったのは明らかだ。
しかし、まあ、こんないい加減な企業が途上国で建設をしていたのだから、一体一路のインチキさを暴露したという状況だ。