東証上場基準未達が230社 改善期間は1年




東京証券取引所では1部、2部市場があり、1部市場に上場していれば一流企業、という認識は誰でも持っているだろう。その証拠に就職先として「東証一部」というのが大きなステータスになっている。要するに、一般的にはMARCHに合格して、卒業後には一部上場企業に就職、というのがエリートの証、というものだ。

その東証一部市場、実は今は無いっ!

というのは、2022年4月からシステムが大きく変わって、「第一部市場」の多くは「プライム」に、「第二部市場」の企業は「スタンダード」に、そしてJASDAQのスタンダードは新たなスタンダードへ、グロースの企業は新グロースへと移行している。またマザース企業もグロースへの移行となり、要するに現在は「プライム」「スタンダード」「グロース」の3市場となっている。

その中で、旧一部市場で新プライム市場の基準を達せない企業があり、これらはスタンダードへの移行か、プライムに移行するが期限までにプライムの要件に適合するように改善するかの選択を行っていた。この期限が2026年3月末であり、この基準に達しなければ最短では2026年11月に上場廃止となる。ただし、多くの場合はスタンダードに移行して上場は維持する場合が多いのではないか。

ここで最初に戻って、東証プライム上場企業に勤務するためには、MARCH以上で無ければダメなのかという疑問だが、いやいや、そんな事はない。先ずはプライム上場企業に各種の業種があり、例えば首都圏周辺の県内に多くの支店を持つスーパーマーケットチェーンでは、大東亜帝国どころかナンチャラ福祉大学卒業生も就職している。

ところで、「一部上場」という表現の判り易さに比べると、「プライム上場」という表現は慣れないせいもあるが、何やらインパクトが無い気がするが‥‥。