今から20年ほど前、ネット上での誹謗中傷といえばBBS、要するに「掲示板」というヤツだった。有名どころは例の巨大掲示板といわれていた2chで、ここはもう誹謗中傷のアラシだった。
加えて、Yahooの掲示板も多くのカテゴリーがあって賑わっていたが、やがて投稿者同士の言い争い、誹謗中傷が始まり、その具合は日増しに酷くなって、結局掲示板自体が廃止されてしまった。Yahoo以外では自動車に特化した「みんから」にも掲示板があったが、これまた荒れ始めて、結局は閉鎖されてしまった。
この流れに対して、あらたな流れを作ったのが「Mixi」だった。当時は既に入会している登録ユーザーから招待を受けないと利用登録ができないという、完全招待制を採用していた為に、BBSのように荒れる事はなく、実に心地の良い世界だった。
当時、自身のHPの掲示板も荒れ始めて、結局閉鎖したのだが、この時知り合ったメンバーがそのままMixiに移動したことで、個人的な付き合いも始まるなど、Mixiが果たした役割は大きかった。
それでも2chでは、相変わらず誹謗中傷に明け暮れていたようだが(笑
そのMixiが急激に人気を失ったのが、日本でもFacebooの人気上昇した事が原因で、Mixiのメンバーは皆そちらに移行し始めていた。当然私も誘われたが、Facebookの基本は日本とは実情の違う米国が発祥の為に、原則として実名での登録だったこともあり、当時の日本でこれを使うのは危険と感じて、一切使用しなかった。
勢いが弱まったとはいえ、Mixiも並行して使用されていたが、決定的な出来事は2010年から招待方式を廃止したことで、これによって本来の良さが失われて、急激に過疎っていった。
Facebookの流行とともに、この手のSNSへの関心が高まり、2010年頃からはFacebookに対してTwitterが勢いを増してきた。Twitterはその後トランプ政権への嫌がらせなど、まさにDSの道具と化してしまっあが、ご存じのようにイーロン・マスク氏が買収して、名称も「X」となり、トランプ氏を始めとしてアカウントを停止されていた人々に対して、再度門戸を開いて現在に至っている。
ところが、日本では、そのXでの誹謗中傷合戦が問題になっている。とりわけ、日本保守党の狂信的な支持者による見るに堪えない罵詈雑言は、今後大きな社会問題になるだろう。
まあ、自由な言論の場を提供するというマスク氏の信条が日本では仇となったという事だ。それにしても、日保信者、というか百蟻の狂信的信者は、まさに「百田真理教」ともいえる状況だ。