その昔大学入試といえば、年明け1月末から始まる入学試験だったが、最近この一般選抜というヤツが主流の座から遠ざかっているようだ。
現在の入試は大きく分けて「一般選抜」「学校推薦型選抜(公募制・指定校制)」「総合型選抜」の3種類がある。
ここで、代表的な大学に於ける入試方式別の割合を纏めてみる。なお、以下の図表は diamond.jp/ のオリジナルを元に目的に合わせて画像編集したものだ。
先ずは早慶に上智大を加えた私立最上位大学から目を通すと、何と早慶でも一般選抜は60%に満たない状況だった。上智大については50%を切っている。
ではMARCHはどうだろうか? 明治だけが一般選抜約70%と特出しているが、他の4大学は50%代後半とおおよそ揃っている。
日東駒専については日大の一般選抜が約44%と他大学に比べて少ないが、これは日本中に付属などの系列高を持っているために、いわゆる内部進学が多い事が原因ではないだろうか。残る3大学は60%前後となっていて、これは概ねMARCHに近い数値だ。
そして大東亜帝国はといえば傾向は2つに判れ、東海大と帝京大が一般選抜約35%、大東文化大と亜細亜大は約48%となっている。東海大の場合は日大同様に付属高が多いために内部進学が他大学に比べて多い事が特徴だ。しかし帝京大は多くが統合型となっているなど、年内選抜でも選抜方法の割合が逆になっている。
なお、国士館大についてはデーターが無かった。
以上を見ると、大東亜帝国はそれ以上の大学群に比べて一般選抜が少な目だが、思った程でもなく、日東駒専以上については大した違いは無かった。
それ以上に驚いたのは、私立の最難関である早慶でさえも、一般選抜は60%を切っているという事だから、40%は年内に合格が判明していた事になる。
では次に国公立大学はどうだろうか?
国立大学の場合一般選抜は82%と、主流はあくまで年明けの試験となっていて、これは昔の感覚と変わらない。公立では10%程低いが、それでも約70%であり、私立とは大いに異なっている。
では、大東亜帝国未満の私立大学はどうかといえば、実は数多くの大学がありすぎて傾向を把握する事が出来なかったが、関東上流江戸桜という大学群の入学者に対する一般選抜の割合は関東学園大が50%だが、流通経済大は経済12%、共創社会5%という状況だった。