年配者からすれば、公立大学というのは国立大学に準じた難関大学、という認識だ。例えば、横浜市立大学などは上位の国立大学と同等という認識だった。
ところが最近、地方私立大学を吸収した公立大学というのがあるようだ。
それらを列挙すると、なお()内は偏差値を示す
2009年 高知工科大学 (42.5~45.0)
2010年 名桜大学 (35.0~37.5)、静岡文化芸術大 (47.5~55.0)
2012年 公立鳥取環境大学 (47.5~55.0)
2014年 長岡造形大学 (42.5~45.0)
2016年 山陽小野田市立山口東京理科大学 (40.0~57.5)、福知山公立大学 (不明)
2017年 長野大学 (50.0)
因みに前述の横浜市立大学は50.0~62.5 (医学部を除く)
この中で比較的偏差値の高い「山陽小野田市立山口東京理科大学」という大学があるが、何やら長い名前で、一体ナニモノなんだと言いたくなるが、その名前にあるように、東京理科大学が短期大学として1987年に山口県に設立した後、2016年に公立大学に移行したもので、通称は「山口理科大」とか「山口東京理科」。
東京理科大といえば、今やMARCHを上回る大人気の私大だが、 山口東京理科大って、何やらパチものくさいが、正真正銘、東京理科大の傘下だったものだ。
公立大学という事は、学費としては私立大学よりも安いだろうし、元々大学が少ない地域が多いし、多くはそれほどの難関大学という訳でもないから、地元の受験生からすれば結構有益な事だかもしれない。
とはいえ、東京の有名私大と比べた場合、果たしてどちらを選ぶべきなのか、これは結構悩みそうだ。