今でも新車で買える国産MT車 <1>




今後MT免許の取得がしずらくなる傾向にあるが、それに関して前回は一般的な乗用車でMTが選択できる車種を取り上げたが、今回は本命であるスポーツタイプのMT車を調べてみた。

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トヨタ

GRヤリス 1.6L 6MT 4WD
小型ハッチバックのヤリスをベースに1.6Lターボ 304㎰ 400N-mを搭載したモデルに6MTに設定がある。
GRとはGAZOO Racingの略で、トヨタ車をベースにモータースポーツ用にカスタマイズしたブランドであり、標準のヤリスが1.5L 120 ps 145N-mである事を考えると、2倍のパワーという凄まじさだ。

価格は1.5L ヤリスが170~232万円であるのに対して、GRヤリスは350~533万円とパワー同様に2倍となっている。

86/GR86 2.0L 6MT
86は言わずと知れたトヨタの2+2スポーツで、事実上はスバルからのOEM供給車で、スバルではBRZという車名でほぼ同じ車種が販売されている。また標準の86モデルにもMTの設定がある。なお86の2.0 L NA 207ps 212N-mに対して GR86は 2.4 L 235ps 250N-mとパワー(排気量)アップされている。

価格は86が261~506万円、GR86は280~400万円。
んっ86の506万円って何だ?
これはGRというグレードでGR86とは別のものだ。エンジンはノーマルと同じだが、専用のチューニングサスペンションや大径ブレーキ、下回りではリアサスペンションメンバーブレースなど、シャシ&ボディを採用している。

なお、86の試乗記については下記にて
TOYOTA 86 RC 6MT 試乗記 (2012/5)
TOYOTA 86 G 6MT 試乗記(2012/4)

スズキ
スイフトスポーツ 1.4L ターボ  6MT
小型ハッチバックのスポーツタイプ、いわゆるホットハッチの定番としてマニアに人気のスイフトスポーツは、スイフトが新型にFMCされた後も、先代モデルが継続生産されている。
エンジンは1.4L ターボ 140ps 230N-m、そして当然ながら6MTがラインナップされている。というよりも、このクルマでATの選択は無いでしょう、と言いたくなる。
試乗記については
Suzuki Swift Sport 試乗記 (2018/1)

ジムニージムニーシエラ 0.66L /1.5L 5MT
軽規格の本格オフローダーというユニークな存在として長い歴史を持つジムニーは、オフローダーの証である副変速機を備えたパートタイム4WDであり、MTが本来であるから、当然ながらMTが設定されている。
また、シエラはエンジン排気量を1.5Lに拡大して普通車登録としたもので、海外向けではこれが標準となる。MTは何れのモデルも5MTとなっている。

次回につづく