決裂したトランプ ゼレンスキー会談




28日、ウクライナのゼレンスキー大統領は、トランプ米大統領との会談で悪化していた両首脳の関係改善を期待していたが、亀裂は決定的となった。

米国ではこのニュース一色という事だが、日本ではそれほどでもないようだ。

実は今回の会談では、最初から不穏な雰囲気が漂っていたという。その理由は米国はゼレンスキー大統領に対して何時ものTシャツではなく、軍服を着てくるように要請していたが、ホワイトハウスに現れたゼレンスキーは、色は黒とは言え何時ものTシャツだった。

これに対してトランプ大統領は、今日はドレスアップしているな、と嫌味を言ったという。

まあ、米国としては米大統領と会談する為にホワイトハウスを訪れるにも関わらず、Tシャツを着てきたという事は、米国に対しての敬意を全く感じないと思ったのだろう。

それでも、会談は何とか進んでいたが、残り10分程で突然ゼレンスキーがバンス副大統領と言い争いとなり、結局この会談は決裂となってしまった。

これについて、米国の政治学研究者、右派政治評論家であるリチャード・ハナニア氏は以下のようにXで解説している。

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これを機械翻訳すると
私はゼレンスキーとの記者会見を全部見ました。口論に至るまでの議論は40分ありました。ほとんどの人はせいぜい最後の10分しか見ていません。動画全体が適切な文脈を伝えています。

適切な文脈なしで口論を初めて見たとき、トランプとヴァンスがゼレンスキーを待ち伏せしたか、あるいは侮辱しようとした可能性があると思いました。しかし、それは起こりませんでした。

40分間の穏やかな会話がありました。ヴァンスはゼレンスキーを攻撃せず、ゼレンスキーに向けられたものでもない主張をし、明らかにゼレンスキーが口論を始めました。

最初の40分間、ゼレンスキーは合意で交渉された内容を超えようとし続けました。トランプが質問されると、いつも「様子を見ましょう」でした。ゼレンスキーはプーチンとの交渉はないと全面的に断言し、ロシアが戦争の費用を負担すると述べました。

トランプが、双方の人々が死んでいるのは悲劇だと言ったとき、ゼレンスキーはロシアが侵略者だと口を挟みました。一方、トランプ氏は、米国は軍事援助を継続すると明言した。ゼレンスキー氏はあと数分平静を保っていれば合意に署名できたはずだった。

トランプ氏が、ゼレンスキー氏のようにプーチン氏について話すなら合意は難しいだろうと指摘したことから口論が始まった。バンス氏は、バイデン氏がプーチン氏を罵倒したが、それでは何も解決しないというもっともな指摘をするために口を挟んだ。

ゼレンスキー氏とトランプ氏の関係は穏やかで安定していた。バンス氏が発言した時、ゼレンスキー氏が彼を尋問し始めた。その時点までの記者会見中、全員が聴衆に直接主張していた。

ゼレンスキー氏はバンス氏に挑発し、敵対的な質問をすることにした。彼は、プーチン氏は決して停戦を守らないという主張に戻り、交渉は無意味だと再びほのめかした。一体なぜこんなことをするのか?そして、私たち全員が目にした戦いが始まった。

ゼレンスキー氏はあと数分で自由の身となり、合意とトランプ政権からの新たな約束を手に入れていたはずだった。ヴァンス氏の指摘はバイデン氏とメディアに向けられたもので、彼らが道徳的な言葉で発言したことを非難するものだった。これがゼレンスキー氏を怒らせ、論争の始まりとなった。

私はこれまでゼレンスキー氏のファンだったが、これは感情の不安定さではないにしても、あまりにも無能なことを示したので、彼がこれから立ち直れるとは思えない。政権との関係は破綻している。ウクライナはこの時点で新しい指導者を迎えるべきだろう。

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これはもう、ウクライナはゼレンスキーが辞任しない限り、米国は援助を打ち切るだろう。

ゼレンスキーは自分たちがロシアと戦うのは西側の自由と民主主義を守るためにであり、米国が支援するのは当然だという考えだったようだが、これにトランプとバンスはゼレンスキーは米国に関する感謝が無いと切り捨てた。

トランプ政権はウクライナ何て小国の事はどうでもいいのだった。今一番必要な事は、ロシアとの関係を良好にして、中露関係を分断することで、中国を孤立させて徹底的に痛めつける事だ。

さてこの流れに対して日本はといえば、未だ親中に勤しんでいる。これではウクライナの次にやり込められるのは日本という事だが、石破政権にはこれに対抗する手段が無い。まあ、トランプ氏としては、一応日本の政権がどう変わるか、少なくとも7月の参議院選挙(衆参同時の可能性も含めて)までは様子を見るだろう。