警察官の大卒割合と大学名




前回のブログで昇進から完全に取り残された悪徳女警官を取り上げたが、さて現在、警察官の大卒割合はどのくらいだろうか。

調べてみたが、県警によって状況が違うし、警視庁以外のデーターは無いようだが、警視庁の場合は大卒の採用枠を70%としている。まあ、警視庁は首都東京の警察組織だから、大卒割合が多くても不思議はないが、他の道府県県警でも、今のご時世では少なくとも半分くらいは大卒のような気はする。

それでは、大学別の採用者はどうなっているのだろうか。

以下の表は「大学通信Online」が纏めたもので、設置欄は*国立、◎私立、無印は公立、大学名横の*は大学院修了者を含む、となっている。

これを見ると、Top5大学の内、日本文化大を除いては、首都圏の大規模総合大学で帝京大を除くと体育系の学部もしくは学科があるから、これは納得できる。

日本文化大は、法学部のみの単科大学で、男子学生の8割が警察官などの公務員を目指すという、かなり特殊な教育内容の大学であり、大手総合大学なみの採用者数というのも納得できる。

また、表を見ると50位以内に国公立大学が全く無いのも特徴的だ。そして早慶も入っていないが、MACHでは中央大、明治大、法政大がそれなりに採用されている。

まあ、早慶以上だったら警察庁採用の国家公務員を目指すだろう。因みに警察庁の場合はキャリア組と呼ばれる東大法学部を主とする超エリートが有名だが、準キャリアと呼ばれる採用もあり、これは早慶・MACHクラスが多いようだ。

ところで、大学卒で警察官になる事は高卒よりも有利かと言えば、今現在の所轄幹部には高卒が結構多く、中には大卒に対して毛嫌いをする輩もいて、寧ろ虐めに合う場合もあるという。まあ、今後は世代交代により改善されるとは思うが。

なお、米国の場合は州によって異なるが、ニューヨーク市警やFBIでは大学の学位は必須ではない が、「60単位以上の大学教育」または「軍務経験2年以上」が求められる。

要は、大学を卒業する必要は無いが、犯罪に関する単位は必要という事だ。