米海軍 ドローンも撃墜できるレーザー兵器試験に成功




米海軍が高出力レーザー兵器システム「ヘリオス( HELIOS)」でドローン打撃試験に成功したと、米軍事メディアが報じている。

米国防省試験評価局(DOT&E)はアーレイ・バーク級駆逐艦「プレブル(USS Preble)」が昨年下半期に施行した兵器試験でヘリオスシステムを利用してドローン撃墜に成功した、と報告している。

ヘリオスはロッキードマーティン社が開発した出力60キロワットのレーザーシステムで、ドローンや小型ボート、ミサイルなどを破壊でき、また破壊のみならず、偵察用ドローンにレーザーを照射して機能を麻痺させることもできるという。

現状では、百万円クラスのドローンを撃墜するのに一発億円単位のミサイルを使うなど、極めてコストパフォーマンスの悪い戦いをしているが、このレーザー兵器が実用化されて各地に配備されれば、ドローン攻撃のメリットは大きく低減するだろう。

このレーザー兵器は、米国のみならず、英国の「ドラゴンファイヤー」やイスラエルの「アイアンビーム」などが開発中となっている。

それでは、日本はどうなのだろうか?

実は、日本は既に出力100キロワット級の電気駆動型高出力レーザーシステムを開発し、飛行中の小型無人機や迫撃砲弾をレーザー照射によって破壊する試験に成功しているのだった。これに関しては防衛装備庁による動画もYoutubeで公開されている。

加えて、2021年からは車両搭載型高出力レーザー実証装置の開発も進められており、陸上自衛隊の重装輪回収車をベースに、レーザー装置や発電機、操作要員用スペースを一体化した自己完結型システムで、出力10キロワットのレーザーを用いて小型無人機を撃墜する試験にも成功している。

という事で、この分野での日本の技術は、米国を上回っているかもしれない。