19州の共和党の司法長官が、会員制倉庫型量販店コストコ・ホールセール(COST.O), opens new tabに対して、多様性・公平性・包摂性(DEI)プログラムを撤回するよう求めた。差別や法的リスクへの懸念を理由に挙げた、とロイターが伝えている。
DEIとはダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DE&I)、多様性(Diversity)、公平性(Equity)、包摂性(Inclusion)を意味する。
コストコは米国ワシントン州に本社を置くホールセールクラブ(会員制倉庫型卸売・小売)チェーンだが、同社はDEIを積極的に推進する企業として有名で、人種やジェンダーなどの要因を考慮して採用・昇進を決定する 事が「逆差別」に繋がるという批判がある。
米国ではトランプ政権の誕生により国民の意見の流れが、DEIを否定する傾向にあり、コストコに対する問題指摘も、これに従っている。
DEIによる弊害は、企業の昇進とともに、大学のマイノリティ優遇枠などでも起こっていて、黒人や女性が特別枠で一流大学に合格する分だけ、優秀な白人男性が不利になる、というような現象だ。
この流れは日本でも多かれ少なかれ見る事ができ、大手企業では女性管理職枠などと言って同期の優秀な男性よりも、能力イマイチの女性が先に昇進する、なんていう事があるし、これは実際にこの目で見た来たことだ。
極めつけは年下の高卒女性社員が大卒男性を追い越して昇進した、なんていう漫画みたいな事まで起こってしまう。勿論、その女性が昇進した部署は大変な事になったが‥‥。
ただし、最近は女性の大学進学率も伸びている事から、近い将来は管理職が勤まるレベルに達している女性社員も増えてくるだろから、性別に関係なく実力で昇進するシステムでも女性管理職の割合はある程度保たれる可能性はある‥‥かもしれない。
言い換えれば、女性社員は短大卒や商業高校卒で補助的作業という世の中で、急遽女性管理職を増やせ、何て事になったから人材が居なくて漫画みたいになったという事だ。