中国の新興EVメーカー「極越(ジーユエ)汽車」の経営危機が発覚し大騒ぎとなっている。
極越汽車って、何それ、というところだが、同社はバイドゥ(百度、baidu、中国最大の検索エンジン運営企業)と吉利(中国の民間大手自動車メーカー「吉利汽車」や、スウェーデンの自動車メーカー「ボルボ・カーズ」を傘下に持つ)の合弁により設立されたEVと自動運転をを展開するブランドだ。
同社はほぼ全ての従業員を解雇する構えで、事実上の経営破綻といえる。
ジーユエは2021年8月に百度が吉利との合弁で集度汽車を設立し、その後2023年にブランド名を「極越」に改名し、10月には第1号量産車「01」を発売した。
中国ではBYDでさえもEVの失速で大きく業績を落としている最近の現状では、新たに参戦した新興メーカーの生き残る術は無いだろ。
しかも、可成りの生産実績のあるBYDでさえも、最近では極端な品質の低さが知れ渡り、中国の自動車生産技術が未だ未完成である事も判明している現状で、新興メーカーの技術などは推して知るべしだ。
ところで、同じく中国の吉利傘下の高級ブランド「極気(ZEEKR)」の日本進出という話が出回っている。2025年には高級ミニバン「009」とコンパクトSUV「X」が投入されるとも言われている。
009はアルファードのライバルとなる、何て言っている中国よいしょのメディアもあるが、そもそも中国では高級ブランドと言ったって日本では全く無名であり、高級ブランドとしてのステータスは全くないから、見栄で乗ってオラオラ感を出したいアルファードユーザー層が、これを買うとは思えない。
またXについては、そもそも小型SUVの分野で日本車に対抗しようとするのは、いくら何でも無茶だろう。
何せ日本ではBYDでさえも売り上げが伸びずに苦戦中なのに、日本では全く知名度のないブランドを売るなんて事が、如何に無謀かが判らないのだろうか?