トランプ次期米大統領 パナマ運河の返還を要求




BBCによると、12月22日、トランプ次期大統領は米国が1900年代初頭に建設し、現在は中米パナマが全面的な管理権を得ているパナマ運河について、「法外」な通行料を請求していると非難し、通行料を引き下げるか米国の管理下に戻すように訴えた。

これに対してパナマのムリノ大統領は「パナマ運河とその周辺地域は全て自国のものだと主張し、パナマの主権と独立について交渉の余地はないと述べた。

この前日、トランプ氏はパナマ運河は米国にとって重要な国家資産だとSNSに投稿していたという。

米国はパナマ運河建設後は1977年まで運河地帯の管理権を維持していたが、その後は共同管理の後に1999年にパナマが全面的に管理するうようになった。

この1977年の共同管理はジミーカーター大統領時代に締結された親パナマ運河条約によるもので、この時から20年後には米国が全ての施設を変換し米軍は完全に撤退してガン剤に至っている。

この状況に対して、トランプ氏はパナマが「法外な通行料」を改めない場合には、米国の管理下に戻すと表明しているが、それを実現するにはどうする気なのだろうか?

まさか米軍で制圧させる訳でもないだろうから、何やら経済制裁を利用して米国がパナマに運河の管理を返却させるストーリーでもあるのだろうか。運河のお陰でパナマ市は大きく発展しているが、それを簡単に手放すとも思えない。

まあ、トランプ氏の事だから、例によっての強烈な脅しだと思うが、実はパナマについては中国も以前からチョッカイを出している事もトランプ氏の強硬発言につながっていたのだった。

中国は2018年にキンペイがパナマを訪問し、巨大経済圏構想「一帯一路」に戦略的要衝として取り込む構えを表明していた。

尤もその後中国の一体一路は殆ど崩壊はしているが、キンペイ政府を徹底的に排除するトランプ氏の方針は、今回のパナマに関する発言が高額な使用料のみが原因ではなかった事を感じ取れる。