文系大学生の就職先はほぼ偏差値で決まる?




一般的に大学生といえば文系、すなわち経済とか商学とか法学部をイメージするし、卒業後はホワイトカラーのサラリーマンを目指しているのだろう事は判る。

とは言え、ホワイトカラーにも色々あるが、若者達が憧れる大企業の総合職というのは、当然ながら敷居が高い。

実は文系大卒の就職先というのは概ね大学のランク(偏差値)で決まる、という事が言われていて、成程これは結構当っている。その例として私立大学を例にすると
・総合商社、メガバンク、その他誰でも知っているトップ企業の総合職になるには⇒A級:早慶
・大企業ではあるが知名度はイマイチ企業の総合職は⇒B級:MARCH
・専門商社や地方銀行、知名度は低いBtoBなどの総合職は⇒C級:成成明学
・中堅企業の総合職は⇒D級:日東駒専
・流通、卸などは⇒E級:大東亜帝国
なお最上位のS級は何れも国立の超難関校であり、しかも*東工大に文系は無い。
S級:東京一工(東京、京都、一橋、*東京工業)⇒高級官僚、外資系コンサル

以上、極めてザックリとまとめたが、これはホンの一例であり、実際は多くの例があるだろうが、まあ、当たらずとも遠からず、という程度だが‥‥。

結局、世の受験生の親達が子弟をMARCHには入れたいと願うのは、確かにスーツで都心のオフィス街に通勤するホワイトカラーになれる確率が多いからだろう。

とは言え、MARCHだってある程度上位の成績である必要があるが、まあ比較的確率は高いという事だ。

しか~し、大企業の総合職になれたとして多くは営業職だから、実は全国にある地方の営業所勤務というのが一般的で、都会の高層ビル街に勤務できるのは、残念ながら極一部や、ほんの一時だったりする。また生産支援部門、調達や品質保障などに配属となって地方の工場で作業衣を着ての勤務もあるだろう。

これが大東亜帝国クラスとなると流通・卸業、代表例はスーパーマーケットで、それでも企業規模は結構大きく、県内全体に支店を持つクラスのスーパーマーケット・チェーンは東証プライムに上場していたりするから、これはこれで割り切れば悪くないが‥‥。

ではF級はどうなのだろうか?

上位ならE級と同じクラスの就職もあるだろうが、基本的には高卒と変わらなかったりして、それならわざわざ金と時間をかけて大学に行った意味が無いんじゅあねぇ、なんて事になる。

まあ、こんな事実は今に始まった事ではなく半世紀前、我々の受験生時代にも文系で良い職に就くには早慶以上と言われていた。尤も当時の東証一部上場企業の数は圧倒的に少なかったから、大企業への就職は今より遥かに厳しかった。

そして当時、「ふぞろいの林檎たち」というドラマが話題になったが、正にこの大学ランクと就職問題を扱っていて、当時大いなる話題となったり納得したりしたものだった。