韓国の半導体 素材・部品・装備は日本に依存





韓国の半導体事業では、サムスン電子とSKハイニックスがメモリー半導体ではグローバル市場でシェア1、2位を誇っている。しかし、この2社を除けば半導体の複数の分野のうちグローバル市場で競争力を持つ韓国企業は見当たらない。

これらの企業は半導体製造で必須の素材・部品・設備の大部分を海外に依存している。韓国の半導体製造設備企業は大赤字で、これらの設備は多くが海外企業から輸入されている。

素材についても同様で、半導体蒸着に使用するスーパーキャパシタ・亜酸化窒素の輸入依存度は昨年それぞれ97%、95.1%。過酸化水素水は100%日本産で、ブレード・塩素も日本から90%以上を輸入する。

最先端半導体のカギとなるパッケージングも、韓国企業の存在感は極めて弱い。この分野は台湾企業が圧倒している。そしてファウンドリー分野のシェアでは、お馴染みTSMCが60%に対してサムスン電子は11%という状況だ。

ハッキリ言って、メモリーだけでも世界を制覇しているのだから、その他の分野までなんて贅沢を言うなよ、というところだが‥‥

その韓国を支えるサムスン電子が、米国の裁判所で「米国の半導体メーカー・ネットリストの特許を侵害した」として1億1800万ドル(約182億円)の賠償金支払いを命じる判決が下された。

ネットリストは「サムスン電子のクラウドサーバーに使用されているメモリーモジュールなどが特許を侵害している」とし、同社の技術革新によりメモリーモジュールの電力効率を向上させたと主張していた。

ネットリストは米カリフォルニア州アーバインに本社を置き、2000年にLG半導体の社員だったホン・チュンギ氏が設立した会社だ。同社は昨年もサムスン電子から約470億円の賠償を勝ち取っている。

元々韓国の半導体技術は米国のDSが日本の力を落とすために韓国へ技術・資金ともに膨大な援助を行った事で成長したのだが、今となってはDSの支援も受けられず、精々利益を吸い取る宿主程度の存在となっている。

それを、自国の技術力と勘違いしたのが間違いの元なのだが、それでも最近は日本との如何にもならない格差が判って来た民衆もいるようだが、未だ本気で日本に勝てると思っているという相変わらずのアホも結構いるだろう。