マット・ゲーツ(Matt Gaetz)は法律家で共和党所属の下院議員を4期務めている。トランプの盟友で来年1月から発足する第2次トランプ政権で司法長官に指名されている。そのゲーツ氏はギャング撲滅の為に、エルサルバドル方式の採用を考えている、という。
エルサルバドルは1980年代に政府と左翼ゲリラの間で内戦が続き、戦火を逃れて大勢の住民がアメリカに脱出し、若者達はロサンゼルスでギャングを結成したが、90年代に多くが母国に強制送還された。そのギャング達が商売を営む住民からみかじめ料を徴収し軍や警察の動きまでを監視していた。
そして刑務所の中ですらギャングたちのためのゲーム機があったり、売春婦がいたりして、国の実権を握るのは政府では無くギャングとなり、世界で最も治安が悪い国と言われていた。
しかし、2019年にブケレ大統領が就任した事で、警察と軍の装備を強化して取り締まりを進め、遂にギャング達は駆逐されていった。ブケレ大統領就任前のエルサルバドルは殺人件数で世界最悪であったが、2023にはアメリカより低く南北米大陸でカナダに次ぐ治安の良さとなった。
ブケレ大統領の治安対策はギャングの大量拘束と、それに伴い建設した巨大刑務所で、壁の総延長が2キロを超え、4万人が収容できる。
As Attorney General, Matt Gaetz wants to replicate the El Salvador lockup plan that led to the complete eradication of gangs.
Gaetz visited Bukele a few months ago to learn all that they did.
El Salvador went from the most dangerous country in the world to one of the safest. pic.twitter.com/4vf80lNJqd
— George (@BehizyTweets) November 14, 2024
ところで、刑務所に服役しているギャング達は、ほぼ全員が汚らしいタトゥーを入れている。実際に掃討作戦ではタトゥーを入れていると有無を言わさず逮捕・投獄されているようで、一般の学生で小さなタトゥーを入れていた事で逮捕され、その後の消息は不明という例もあるらしい。
まあ、これだけ強行に実施すれば、当然冤罪も出てくるだろう。
さて、米国もこれにならって、ギャング化した不法移民を片っ端から逮捕して、巨大な刑務所に入れるという政策を検討している、という事のようだ。
これぁ、人権左翼が気が狂ったように反対する事は目に見えているし、その前にゲーツ氏の司法官就任を何とか阻止しようとするだろう。既に共和党のRINO達も反対を表明しているという。
これから始まるでろうトランプ大改革は、賛成派も反対派も、もう必死だから、ある程度の犠牲を覚悟する必要があるかもしれない。
ところで、日本はどうなるのだろうか?