米国が今年4月にフィリピン軍と合同軍事演習を行うという名目で持ち込んだミサイルランチャーを引き揚げない事から、永久駐屯になるのではないか、と言われている。
このシステムはタイフォン(Typhon)と呼ばれる、車両型の移動式ミサイルランチャーで、最大射程2500キロのトマホーク巡航ミサイルや、スタンダード・ミサイル6 (SM-6)艦対空ミサイル・弾道弾迎撃ミサイルを発射できる。
フィリピンのルソン島北端に、このタイフォンを配備しておくことで、有事の際台湾海峡を渡る中国海軍の艦艇はもちろん、東部戦区司令部をはじめ中国南東部沿岸の主な空軍飛行場・海軍基地・ミサイル基地などが射程内となる。
中国のポータルサイト「捜狐(そうこ)ドットコム」には、ルソン島からの射程範囲を示し、中国海軍の艦艇の70%、空軍基地の50%がタイフォン・システムの射程に入っている、と指摘している記事がある。
これに対して、中国は強く反対しているが、米国では今後日本への配備も推進するといい、既に日本側と話し合っている、という。