安倍元首相が暗殺された後、一気に左傾化してしまった自民党。ところが、それに代わる受け皿は相変わらず無いという状態だった。そこに現れたのが日本保守党だったが、そうは言っても立ち上がってから1年程度の新党であり、国会に議席は無く、政党要件を満たしていない。
このような新党は、最初に狙うのは参議院の比例区というのが常識だが、そこに現れたのが「だらし内閣」とまで揶揄された石破政権の誕生だ。流石にこれには自民支持者も呆れかえっているが、そのタイミングでの解散総選挙は、日本保守党にとっては千載一遇のチャンスだ。
これが高市首相だったら、日本保守党にとっては厳しい戦いとなっただろうが、最悪とも言われる石破政権のお陰でチャンス到来。言い換えれば「棚ぼた」状態だ。
そんな、タイミングを日本保守党の上層部が見逃す筈も無く、衆議院選挙の戦略が発表された。
日本保守党、北海道ブロックにも比例代表での挑戦をします。チャイナによる水源地やリゾート、住宅買い占めなどの問題を初め、日本保守党による現地からの提起が必要な地域からの戦いになります。… pic.twitter.com/zg8mjEH8Hy
— 小坂英二 荒川区議会議員(日本保守党) (@kosakaeiji) October 5, 2024
他に、愛知1区から小選挙区への出馬を表明している河村たかし名古屋市長とともに、愛知県では他にも3人の新人が小選挙区に出馬する予定という。
河村氏の名古屋における人気は抜群だから、当選の可能性は十分にある。
党としての最大目標は5人以上の当選者により国政政党となる事だから、その為には河村氏以外に比例区で4人以上の当選が必要となる。言い換えれば、6ブロックの中で4ブロックで当選者を出せば良い事になり、全勝を狙う必要もないから、ある面精神的に多少は楽なのではないか。
ところで、今現在は、比例区の具体的な候補者は発表されていないが、代表の百田氏は地元が大阪だから近畿ブロックだろう。
3月の衆議院東京15区補欠選挙に日本保守党公認候補として立候補した飯山あかり氏は、予想外に善戦したが、選挙運動活動中つばさの党の妨害活動に遭い不眠・耳鳴りに悩まされることとなり、支部長を退任している。とは言え、あれから半年弱が経過し、恐らく体調も回復してきているだろうから、今回立候補する可能性は十分にある。となると、東京ブロックだろうか。
そして超個性的な両代表の調教師役として事実上、日本保守党を動かしている有本香氏は‥‥ちょっと判らないが、東海ブロックは河村氏の関係者が出る可能性が大きいから、そうなるとそれ以外となるが、今のところ判らない。飯山氏が出馬しなければ東京ブロックだろう。
こうして考えれば、日本保守党が5議席以上を確保して、行き成り国政政党となる可能性は充分過ぎる程あるだろう。
なお、日本保守党のホームページを見ると、これぁ本格的なプロが作ったものだと一目で判る。
そういえば、結党メンバーの一人で、川村たかし氏の右腕で日本保守党の事務総長でもある広沢一郎氏は、ITベンチャー企業家であり、キングソフトの元代表者でもあったくらいだから、その道の人脈は多いだろう。
という事で、今から大いなる期待が持てる日本保守党だが、結果が判るまであと約3週間。そして、その次は米国大統領選挙という事で、当分目が離せないし、ブログネタに困る事も無さそうだ(笑