金正恩総書記が水害地域の幹部を一斉処刑

 

北朝鮮では今年7月末までに北部国境地域一帯で大きな水害が発生し、金正恩総書記自ら被災地を訪問しているが、この水害の責任を問い複数の幹部を処刑した動向がある、という。

処刑された幹部の中には、被害が深刻だった慈江道の労働党責任者が含まれている可能性が高いと言う。

幹部が処刑されたとすれば、金委員長が「水害による民心離れなどを憂慮し、責任を問うための極端な措置を取った」という事なのだろう。

このような大災害の一方で、金総書記一家が豪華ヨットで夏休みを楽しんでいる事実が衛星写真で確認されている。金総書記は豪華ヨット(日本ではクルーザーと呼ぶ)を4隻(5隻という説もあり)所有していて、そのうちの3隻が確認されている。加えて、別荘の前には更にもう1隻が停泊しているとも言われている。

下の写真は金総書記が同国の東海岸を旅行した時のものとロイターが伝えているが、右上に写っている高級ヨットが、英国のプリンセスヨット社の95メートル級高級モーターヨット(クルーザー)「プリンセス95MY」というモデルにソックリだ、と言われている。

「プリンセス95MY」は世界の富豪の定番的なものだが、経済制裁中の北朝鮮が何故に英国の高級ヨットを所有しているのかが問われるところだ。

国民の多くが飢餓で苦しむ中で、自分たちは王侯貴族の暮らしをして、大洪水が起これば、その責任を地方幹部に押し付けて処刑し、その洪水の間にも家族で豪華な夏休み。

いやはや、世界の独裁政権の中でも、極め付きの邪悪さだが、果たしてこの体制が何時まで続くのだろうか?

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