熊本県知事 「一般事務職や学校の普通科はいらない」

 

熊本県の木村敬知事は20日の会議で「一般事務職や学校の普通科なんかいらない」と発言したことについて、22日の定例記者会見で発言を訂正し、謝罪した。

木村知事は20日に開かれた県内で働く人材不足を解消しようという県庁内会議で、「一般事務とかはいらないんですよ。そういう若者を育てちゃいけないんですよ。教育長に過激な言い方だけど、普通科なんかいらないと思っている」と発言したという。

加えて会議後、「これからの時代に本当に必要な産業を今の求職者が希望していない。非常に未来を見据えたうえでのミスマッチ。事務職はもういらないですよ」とも発言したが、その後事務職をなくしたり普通科高校を廃止するつもりではないと説明したというのが、全く何を言っているんだろうねぇ。

大体、普通高校って卒業後に事務職になるのかぁ?

熊本県の県立普通科高校の偏差値を調べたら上位では
熊本高等学校 74
済々黌高等学校  73
他に60台の公立高校は6校あった。

これらの高校では間違っても卒業後に事務職で就職する、何て事は無いだろう。

木村知事の経歴は、武蔵中学高等学校→一浪後に東京大学法学部→総務省というから、要するにキャリア官僚出身だった。年齢は50歳というから、既に東京では公立普通高校が超進学校だった時代は終わっているが、それにしても認識が変じゃねぇのかぁ。

熊本県の高校は流石に地方だけあって、首都圏では殆ど絶滅しつつある工業高校や農業高校が、偏差値50未満で結構目に付くが、それでも同偏差値帯で普通高校も結構ある。

ここで木村知事を少し擁護する、というか真意を深読みすると、これら偏差値50未満。取り分け45未満では、普通科よりも工業科などの方が使いモノになる、という事かもしれない。普通科で殆ど役に立たない教養科目を教わるよりも、金属加工の実習をやった方が遥かに役に立つ。

それにしても発言が不用意というか、表現が下手というか。

中高一貫校から東大という典型的な最近の偏差値エリートの使えなさ、というのをよく表している。

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