クマ対策に住宅街で“猟銃”使用できるよう法改正へ

 

最近頻繁に報道される熊の市街地での出没。ニュース動画では熊が街中をうろついて、警察が出動して大騒ぎとなっている画像が流れているが、その駆除は猟友会に委ねる事になるが、市街地では銃の使用が禁止されている。ただし、警察が発砲命令を出せば市街地で猟銃による駆除が可能だが、許可を待っているうちに一般市民に被害が及ぶことは充分にありうる。

このことから、環境省の専門家などによる検討会は、人に被害がおよぶ恐れがあるなど一定の条件を満たす場合には、警察の命令がなくても住宅街で猟銃を使用できるよう鳥獣保護管理法を改正する方針を取りまとめた。

しかし、この場合、銃の所持や使用については警察庁の利権であり、環境省との間で上手く調整ができるのだろうか。現行法では警察の命令が必要であり、この権限を失う事をそう簡単に認めるとも思えない。

それ以前に、現在の銃刀法ではライフル銃を所持するには狩猟経験が10年以上ある事が要求される。という事は、若い猟師を育成して熊の駆除を行おうとしても、ライフル銃の所持が出来ない事になり、では散弾銃で熊に立ち向かうのかといえば、これは可なり危険が伴う。

何より散弾銃は射程距離が短いから、それだけ熊の近くでの発砲となる。取り分け北海道ではヒグマの駆除であり、体重が200キロ以上もあるような巨大で狂暴なヒグマは、例え命中したとしても、余程当たり処が良くないと即死はしない。そして重症でも最後のパワーを振り絞ってハンターに向かって来る。その時、散弾銃の射程距離ではあっという間に襲われて、ハンターは死亡か重症を負う事になり、そもそも散弾銃でのヒグマ駆除は危険極まりないのだった。

加えて、日本の銃刀法では散弾銃の弾倉は2発までに規制されている。本来、自動式散弾銃は5発まで装填できるのだが、それをわざわざ2発に改造しているのが日本の現状だ。これでは、1発撃って、向かって来るヒグマに対して発砲できるのは1発だけ。

最近は散弾の装弾も、軽量なスチール製で当たるとカミソリのような歯が広がって血管に損傷を与えるタイプも出ているようで、動画などでもこれを使って大物猟をしているものも見かけるが、流石にヒグマ相手にはどうなのだろうか。

ただし、最近は銃身の半分にライフリング(螺旋)を施したハーフライフルというのがあるようで、これなら従来の散弾銃よりも射程距離は長くなるので、少しはマシなのだが、何と、警察庁は長野県での殺人事件にㇵーフライフルが使われた事から、法改正して規制を強化を目指すという。それによれば、ライフル銃と同様に狩猟歴10年以上とするとか‥‥。

おいおい、それなら誰だってわざわざ命中精度を落としたハーフライフルなんて使う奴はいないだろう。

結局、熊が出没する地域の住人には災難だが、その原因は役人の利権争いだった。北海道のある町では猟友会が反乱を起こと狂暴さからすれば、自衛隊の自動小銃や軽機関銃で対応するクラスの相手であり、個人が命がけで行う事を期待する事自体が無理なのだ。

警察からは無茶な所持条件を突きつけられて、左翼の動物愛護団体や、銃は戦争の道具だとか言うパヨクに誹謗愁傷されて、それでも命かけで熊を駆除する事を期待するなんて、どう考えても無理というものだ。

そうだ、警官は皆、腰に拳銃ぶら下げているから、これでヒグマ相手に発砲すれば良い。警官の拳銃は38口径だから、数発当たっても手負いとなる可能性は大きいので、多人数で一斉射撃しないと、いやそれでも▲者がでるかもしれないが、まあ、自業自得、という事で‥‥。

.

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です