BYDが売れ行き不振挽回に日本でもPHEVを販売

 

BYDは2025年までに年間3万台を販売する計画を掲げているという。

では、今現在の売り上げはといえば、先日発表された6月度の販売状況から、今年上半期の販売台数は980台だった。すなわち年間では2,000台のペースであり、あと一年で15倍も増える事は有り得ないだろう。

BYDからすれば、このままでは目標の達成何て絵に描いた餅であろう事は理解出来る筈で、その為に対策として
1.ディーラーを100店舗体制とする
2.ハイブリッド車を投入する
と表明している。

ディーラーについては、現時点で31店舗が営業していて、準備中は25店舗。すなわち準備中の店舗が全て開店しても56店舗であり、あと1年半で更に43店舗を追加する事は‥‥不可能と思える。なお、現在の年間2,000台ペースだとディーラー1店舗当たりの年間売り上げは36台。これではディーラーの経営自体が続かないだろう。増やすどころか、撤退する店舗も出始めるのではないかな(笑

ハイブリッド車については、BYD独自のハイブリッド技術「DM-i」を搭載したプラグインハイブリッド車を日本で発売するというが、ハイブリッドでは世界的にダントツのトヨタの地元で、ガラクタパチものハイブリッドを売れると思うのがどうにしている(笑

ところで、ここで言っているDM-iというのは今年の5月、第5世代のDMテクノロジーとして発表したもので、46.06%という世界最高水準の熱効率と、わずか2.9L/100kmという低燃費、2,100kmを超える航続距離など、前例のない記録を打ち立てた‥‥と言っている。

具体的には、電気を中心としたパワートレインは、高効率PHEVエンジンを搭載し、熱効率で世界最高水準を達成。綿密に最適化されたEHS電気ハイブリッドシステムは、出力密度を70.28%向上させ、エネルギーロスを削減し、運転効率を92%向上させた、等々‥‥何とすんばらしい技術だ(笑

しかし、ねぇ、そんな短期間に高効率PHEVエンジンを開発できるならば、何故にエンジンが製造できないのでEVに賭けたのか、何て突っ込みたくなるところだ。

その最新モデルが「BYD 唐DM-i」で、1.5Tエンジンを搭載するPHEVだ。BYDでは以下の動画を公開している。

今現在の販売状況を早急に何とかしかしないと、BYDジャパンの上層部の首は確実に飛ぶ。そこで、苦し紛れに「世界最高技術」のPHEVを投入して挽回する、というシナリオを作ったのだろう。

さて、このPHEVは、果たして日本で売れるのか?

失敗する方に持ち点全て賭ける、といっても、全員が同じでは賭けに成らなかった、残念!

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