フィリピン政府と在フィリピン日本大使館は5月17日、日本がフィリピンに対し大型巡視船5隻を供与することで合意した、と発表した。
目的はフィリピンの沿岸警備隊の能力向上が目的というが、ぶっちゃけ、中共への対応という事だろう。
既に日本は、フィリッピンの沿岸警備隊に対して、2013年に44メートル級10隻、2016年には97メートル級2隻の巡視船を供与している。
因みに44メートル級巡視船とは、日本では「びざん型巡視船」と呼ばれるもので、総トン数約200トン、全長46メートル、海上保安庁でも現用している船で、小型ではあるが速力は35ノットと極めて高速の巡視船だ。
今回新たに5隻を供与する事になった97メートル級は、日本では「くにがみ型巡視船」と呼ばれるもので、総トン数約1700トン、全長96.6mで、後部甲板は中型ヘリが離着船でき、フィリッピン向けの船体にはヘリの格納庫も装備されている。
この97m級巡視船に対して、中共は大砲も持ってない船とバカにしていたが、前述の中型ヘリの離着船や遠隔操作型の無人潜水機、最新鋭のレーダーや監視設備も搭載していて、中共の動きが丸見えになるから、中共は相当に焦っているという。
因みにフィリピン近海をうろつく中国海警の警備船の仕様はといえば、ニュース画像から3303という船番号が認められるが、これは総トン数が3000トン、全長110mで、30㎜機関砲を1門備えている。更に強力な放水銃を備えているのは、ニュース画像などにも出て来る場面だ。
速度は25ノットで、2機のディーゼルエンジンを備えているようだが、まあ、自動車のエンジンもマトモに製造出来ない中国の技術では、船舶用ディーゼルエンジンだってスペックどうりの性能何て出ないだろうし、信頼性だった推して知るべし、というところだ。
総トン数は多いが全長からすれば、くにがみ型よりも少し大きいくらいだから、フィリッピンの沿岸警備隊が中国海警と対峙するには大いなる助けとなるだろう。
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