韓国の導入するSM-3迎撃ミサイルは北の攻撃に対応できなかった

 

韓国は次世代イージス艦「正祖大王」級に搭載する海上配備型弾道弾迎撃ミサイルを有償援助調達で確保するため、事業推進基本戦略案を審議・議決した。

要するに、海軍の次世代イージス駆逐艦に使用する弾道ミサイル迎撃システムを米国のSM-3に決め、同ミサイルを米政府の保障を受ける形で購入するという事らしい。

ところが、これに対して中共は「海上のTHAAD(高高度防衛ミサイル)」だと非難している。

韓国政府としてはSM-3の導入は11年越の宿願だが、軍部はコストパフォーマンスが悪く、朝鮮半島の戦場環境では使い道が明確でない兵器という見解を示してきた。

実は韓国にとっての直接の脅威である北朝鮮の弾頭ミサイルは、射程が1000キロメートル以下の短距離ミサイルで、その理由は朝鮮半島は南北の長さが1000キロメートル程度であり、これより射程の長いミサイルでは朝鮮半島を超えて海上に向かってしまうからだ。

そして、これら北朝鮮の短距離弾道ミサイルの飛行時の高度は最大でも100キロメートルであり、実はこれはSM-3の迎撃高度である150~500キロメートル以下のために使えないのだった。

それでも尹政権がSM-3を導入しようとしているのは、韓国の防衛の為ではなく、在日米軍やグアムの米軍基地への攻撃に対する迎撃用だと、一部の韓国関係者が騒いでいる。

北のミサイル攻撃の際に使いモノにならない迎撃システムを導入するという事で、例によって「お笑い韓国軍がやらかした」かと思ったら、どうやらそうでも無さそうだ。

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