BYDは2024年モデルでほぼ全ての車種で125万円程の値下げを行ってきた。これはBYDが内燃機関車との戦いに終止符を打つべく最終戦争に打って出たという事だ。
具体的には、売れ筋の大衆セダンQin PlusにHonor Editionという2024年モデルで、内外装をアップデートし更に大幅な値下げを行った。
例として、PHEVのQin Plus DM-iでは、エントリーグレードで7万8000元(約166万円)という低価格で、これは昨年モデルに対して41万円以上の値下げとなる。
このQin Plus DM-iのライバルは日産 シルフィ、トヨタ カローラなど日本の小型ガソリン車で、PHEVであるQin Plus DM-iが同価格となった事で、厳しい競争に突入する事になるという。
BYDはフラグシップセダンのHanと同SUVのTangについてもHonor Editionとして大幅な値下げを行った。PHEVの Han DM-iでは最大50万円の値下げにより16万9,800元(354万円)から、BEVは125万円もの値下げで357万円からという価格になった。
これらBYDの大幅な値下げ攻勢のターゲットは日本やドイツの内燃機関車であり、EVの勝利による新エネルギー時代を到来させるという、中共政府の政策に沿ったものだ。
ところで、この低価格は何故に実現できるのかといえば、恐らく政府による補助金だろう。中共はEVに対する補助金をばら撒いた事で、中小のスタートアップ企業が乱立し、作ったものの買い手がないEVが大量に発生して、空き地に放置される「EVの墓場」が話題となっているが、メーカーは補助金を貰えれば売れなくても関係ない、という歪な現状があるのだった。
まあ、我々の常識では考えらえない共産主義政策の中共は、ますます異常な方向に向かっているのだった。
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