中国と言えば、タワマンが売れるとなれば国中にタワマンを建てて、売れ残りの部屋が国民の数より多いとか、新幹線網を作りまくって殆ど利用者の無い赤字路線が乱立したり‥‥。
そしてEVの時代だとなれば、中国中に中小のEVメーカーが乱立するのも自然の成り行きだ。中国の乗用EVのブランドは100以上もあり、それらの殆どは利益を上げていないという。こんな状況では、まともに考えれば統合して数を減らすしかないのだが、そう簡単にはいかないらしい。
中国の個人向けEV市場は昨年、830万台のEVを出荷している。しかし、中国で個人向けEV市場が形成されたのは政府がEVに補助金を出し始めた2009年以降だった。それでも、2014年のEVの出荷台数は7.5万台しかなかく、その多くがタクシー会社や配車サービスプロバイダーなどの車両運営会社だった。
そして2014年までのEV製造メーカーは中国の大企業だったが、そのころから全国でEVの新規参入企業が誕生し始め、これらは電子化されたスマートコクピットと、顧客への直接販売などのビジネス戦略で市場シェアを獲得できると信じていたが‥‥結果は多くの新規参入企業が失敗している。にも拘わらず多くの企業は未だビジネスを継続しているのも中国らしい。
タワマンビジネスでも同様だが、中国では地方政府が資金を出してこれらの事業に足を突っ込んでいる事から、不良債権が膨らんでも資金を投入し続けるという、およそ西側先進国では考えられない構造になっているから、恒大集団のように破綻が見えてきた時にはとてつもない負債を抱える事になる。
中小の乱立と共に、今頃になって国営大手もEVへの参入に大きな投資を行おうとしている。東風汽車、長安汽車、広汽汽車、北汽汽車、奇瑞汽車、江淮汽車という国営大手はファーウェイと提携したスマートEVの開発を行っているというが‥‥。
なお、中国の大手自動車メーカーについては
⇒本篇日記 2022/3/24 (Thu) 中国サルーン販売トップ 5
欧米では既にオワコンの兆しが見えているEVだが、中国ではEVラッシュは止まらないようで、まあ、国内で勝手にやったら良いんじゃねぇの(笑
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