韓国の流通市場に対して、中国アリババグループの国際電子商取引(EC)企業のアリババエクスプレスが本格的に攻略するために、今後3年間に11億ドル(約1,600億円)を投資する、という。
先ずは今年中に韓国に2億ドル(約300億円)を投資してサッカーコート25面分の超大型物流センダーを建設する。
アリアバエクスプレスは既に超低価格商品により韓国市場で急速に攻略しているが、今回の投資計画で韓国国内企業との戦いは更に熾烈となるだろう。
韓国の流通大手クーパンは過去10年間に6兆2000億ウォンを投じて物流センター約100カ所を建設してきた。これにより、クーパンは翌日配達を実現しているが、それに対してアリアバエクスプレスは中国の物流センターから船便で韓国に商品を発送している事から、クーパンには敵わない状況だった。
韓国は日本、中国と共に、ITインフラが充実している事から、EC市場が急速に成熟化している事から、他国に市場を広げるためのテストベッド(実証基盤)となる。
迎え撃つ韓国EC大手にはクーパンの他にロッテ、新世界があり、これらは低価格のアリババに対して生鮮食料品の販売を強化するなど、高級路線で対抗する方策を探っているという。
さて、日本における中国のEC企業の攻略はといえば、最近ファッション系のSHEINが勢力を伸ばしている。SHEINは言ってみれば「中国のユニクロ」であり、低価格の衣料品で勝負している。実際に購入してみた事もあるが、価格の安さは驚異的で中国からの配送のわりには可なり早く、数日で届く。なお、国内の配送は佐川急便が担当している。少し前の中国企業のネット販売では、安いとはいえ1月もかかるので、これが気になる場合は全く選択に入らなかった。
ところがSHEINは、まあ我慢できるレベルにまで改善されているが、さて今後は日本に物流センターを作る計画はあるのだろうか?
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