既に知られているように、韓国では医大の定員を4000人増やすという政府の政策を受け入れられないとして、大韓医師協会を中心にした医師がストライキを強行していたが、遂に研修医の多くが病院を退職するという事態にまで至っている。
更に最近は医学部の教授までがこれに同調して退職届を出したりと、事態は増々深刻化している。
そんな状況で、今度は医学部生の29%にあたる5445人が休学を申請するという事態となった。学生に研修医、現場の医師、医科大の教授まで、もう医学界総動員の反対運動になってしまった。
これじゃあ、患者はたまったものではないし、医師不在で看護師の負担は増々増えているだろう。いやその前に、ストに参加せずに残った医師はどうなっているかといえば、研修医が集団離脱した20日から28日まで200時間近く帰宅できず、病院で仮眠を取りながら24時間、重症・重篤患者に対応しているというのだ。
また別の医大付属病院では、教授たちも12-24時間、きっちり当直勤務をしていて、夜に当直勤務をし、その翌日すぐ外来診察をして手術もする、なんていう状況だとか。
それにしてもこの闘争、多くの学生、研修医が加わっているが、果たして全員が信念を持って改革の為にリスクを覚悟で戦っているのだろうか?
どうも、一部では徒弟制度の中で上部の意向に従って闘争に加わざるを得ない、という例もあるようだ。そして、この闘争に対する疑問も徐々に公言する例も増えているようでもある。
医療の大混乱の責任は政府であり、その政府が窮地に陥って喜ぶのは‥‥。
なにやら、政治的な臭いが漂っているが‥‥。
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