クルマ試乗記の裏話51【軽自動車3】




自社で軽自動車を持たないニッサンは、他社からのOEM供給を受けて日産独自の車名を付けて販売していてMOCO=スズキMRワゴン (2002~2009年)PINO=スズキ アルト(2007~2008年)については既に取り上げているが、日産ではこれらに並行して2005年に三菱自動車のeKワゴンのOEM供給を受けて、OTTI (オッティ)という名前で販売していた。

オッティはどちらかと言えば軽としては高級なターボモデルなどが充実していて、試乗したのも三菱 eKスポ―ツに相当するインタークーラーターボ付きの上級モデルで、オプションのレカロシートまで付いていて、その価格は143万円という、当時の軽としてはかなりの高価格車だった。
ニッサン オッティ RX 試乗記 2005年2月=三菱 eKスポ―ツ

そして2008年には三菱 パジェロミニのOEM販売に踏み切り、これはキックスという名称だった。
ニッサン キックス RX 4AT 2008年11月=パジェロミニ

実はベースとなるパジェロミニは1998年の発売であり、日産がOEM販売を開始した時点では既に10年選手だったのだが、意外にも古さを感じさせないし、これはこれで結構面白いクルマだった。

当時、日産のディーラーマンが営業用にこれを購入するケースが多かったと聞いた事がある。因みに、カーディーラーの営業マンが仕事に使うクルマは自分で購入する、言ってみれば私有車というのが仕来りで、これは今でも同様だろう。