ボルボは1995年、S70(セダン)/V70(ワゴン)の下位モデルとしてS40/V40を発売した。このモデルは何を隠そう、三菱との合弁事業であり、三菱 カリスマとプラットフォームを共用していた。
何の事は無い、何の変哲もない三菱の小型セダンにボルボのお面を被せたものだった。
その後2004年にはFMCされ、今度は当時ボルボと同じフォードの傘下にあったマツダ アクセラ、フォード フォーカスとプラットフォームを共有していた。そして、このプラットフォームは事実上マツダの開発したものだった。しかもエンジンまでマツダが開発した1.6L・1.8L・2.0Lの直4DOHCガソリンエンジンが主力だった。
ただし、上級モデルとしてはボルボの例の5気筒エンジンのモデルもあったが‥‥。
このS40/V40は、ボディーもマツダの広島工場でプレスされてボルボに出荷されていたのは有名な話だった。何やら後進国向けのノックダウンセットを髣髴させる(笑
因みにノックダウンセットというのは後進国向けにエンジンやシャーシの部品をキットとして輸出するもので、相手国ではこれにボディを作って架装する事でオリジナルのモデルが作れるというものだ。その為に最新のモノコックなんていうのは無理なのでラダーフレームを持ったものを使うのだが、小型乗用車でラダーフレーム何て今時ある筈も無く、実は何十年前の設計になる旧型を継続生産しているのだった。その代表が三菱ランサーで、少なくとも10年前までは製造していて、途上国に輸出していた。
S40、アクセラについては以下の試乗記がある。
⇒ボルボ S40 試乗記 (2004/05/16)
⇒マツダ アクセラ 2.0 試乗記 (2004/06/12)
2004年当時のS40の価格は2.4が346万円でマツダアクセラ 23Sは195万円であり、その差は156万円という事になる。
レクサスとトヨタの価格差は200万円だったから、それよりは良心的だ‥‥とか(笑