人気お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志が、性的な被害を受けたとする女性の証言が一部週刊誌に掲載されたことを受けて、今後裁判に集中するために芸能活動を休止するという。
とはいえ、最初にこの報道に接した時、一体何が何だか訳がわからなかった。
しかしその後、ネットなどでも情報が出始めて判ったのが、要するに松本人志による性加害の実態を暴露した文春に対して、松本側が逆切れして訴訟を起こす事と、それに専念するために芸能活動を休止する、という事らしいのだった。
んっ、本人は活動休止とイキがっているが、言い換えれば芸能界からの追放、という事ではないのかな。
これって、2011に起きた島田紳助が暴力団関係者との「黒い交際」を理由に芸能界引退した事件と同じじゃあないのかぁ。その時この疑惑を報道した週刊現代に対して訴訟を起こしたが、東京地裁は、現代側の取材内容について「具体的かつ詳細で、内容に不自然な点はない」と指摘し、紳助側の主張を退けている。
松本人志の場合は島田紳助よりも強気のストーリーを描いたようだが、これが大失敗で、結果的に世間の笑いモノになって終わるような気がする。
しかも、島田紳助は暴力団関係者との付き合いで、性的加害については報道されていなかったから、その点ではより質が悪く、誰も援護してくれない惨めな状態となってしまった。
ところで、島田紳助と松本人志は何れも吉本興業の看板スターであり、最盛期には業界どころか政界などとも繋がりを持ち、まさに誰も逆らえない状況だった点でも酷似している。
加えて両者の経歴は中学・高校時代は不良(ヤンキー)だったことで一致している。高校は島田の場合は当時は決してレベルの高くない私立の男子校で、その後Fラン大学に進学したが即退学して芸能界を目指した。
松本は公立の工業高校から、印刷工として就職が決定していたが結局お笑いを目指す事となった。年齢からして、この時代の公立工業高校と言えば低偏差値で実情はヤンキーの溜まり場であり、はっきり言って落ちこぼれ云々の前に自頭が悪いという事だ。
最近は学歴ロンダリングも盛んだから、築いた資産に物を言わせて大学院に入学して高学歴に化けるという手もあったのだが、そんな能力も無かったという事だ。同じくコメディアンとして有名な田村淳は山口県の公立工業高校を卒業した点では松本人志と同じだが、その後慶應義塾大学大学院に入学し2021年に終了している。これについては学歴ロンダリングとの批判もあるが、修士論文が通っている事を考えても、相当な努力はした筈だ。
ところで、松本人志のような成り上がり人生は順風満帆な時は良いが、いざとなると自頭の悪さと共に基礎学力の無さも加わって、今回のように大きな勘違いと戦略ミスをしてしまうのだった。
しかも、今までその威力に逆らえずに地団太踏んでいた周辺は、ここぞとばかりに今までの仇を取りにかかってくるから、本人も想定できなかったくらいの四面楚歌となってしまう。
結局、一世を風靡した時代こそあったが、時が過ぎてしまえば忘れ去られる存在だったのだ。
ジャニー喜多川氏の性加害事件以来、芸能界で巨大な力を得たとしても、その悪事の発覚を抑える事が出来なくなった最大の理由は、ネットによる情報の拡散が原因だろう。松本人志も、今後そのネットを逆手に取ってネット社会での復活なら十分にあり得るとも指摘されているが、はて、本人にそれだけの能力とやる気があるのだろうか‥‥?
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